【スーパーGT】16号車Red Bull、予選前は“絶不調”も土壇場のセットアップ変更で2番手「チームの空気変えられた」と笹原右京
スーパーGT第5戦SUGOの予選で2番手となった16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTだが、笹原右京によるとチームは予選前まではかなり厳しい状況にあったようだ。
写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第5戦の予選で2番手となったのは、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTだった。前戦鈴鹿では同じく2番グリッドスタートながらレースペースに苦しみ、9位に終わった16号車。今回はその雪辱を果たそうとしている。
16号車はまず予選Q1で笹原右京が1分45秒590で2番手タイムをマーク。続くQ2でも大湯都史樹が1分10秒049を記録し、2戦連続のフロントロウを確保した。
しかし笹原曰く、チームは練習走行の段階では危機的な状況にあったという。
「予選が始まるまでは絶不調でした」
「(練習走行では)大湯選手から走り始めたんですけど、持ち込んだ新しいアイテムがあまり機能しておらず、セットアップにも苦戦している状況でした。その時はほぼ最下位でしたね」
「ただ僕が乗った時には『(変更すべき点は)このあたりかな』というある程度の予測はつきました。方向性を確認するために変更したところ、ポジティブな感触が得られ「(方向性は)こっちだな」と思いました。Q1に向けて相当意見を言いましたが、それにはかなりの自信がありました」
「Q1ではタイヤがどんな動きをするのか不安でしたが、だいぶ良いアタックができました。Q1で2番手になったことでチームの空気が変わりました。僕ができるのはそういったことだと思うので、それができたことは良かったです」
「一見上り調子に見えますけど結構バタバタでした。当初はQ1落ちどころか最下位にならなければいい、くらいの雰囲気が流れていたので、なんとかするために必死でしたね」
Ukyo Sasahara, #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Photo by: Masahide Kamio
チームの軌道修正に貢献した自らの仕事ぶりには一定の満足感を感じているという笹原。ただ16号車にとってポイントとなるのは、何と言っても決勝でレースペースを維持できるかどうかだろう。笹原はその点は未知数な部分が多いとしながらも、なんとかして状況を打破していきたいと語った。
「鈴鹿では悪い要素がたくさん重なり、どうにもならない状況でした。SUGOに来るまでは(鈴鹿での)タイヤチョイスがどうだったのか、自分の走りはどうだったのか、クルマはどうだったのかなど、そういったことしか考えていませんでした。あのレースはあまりに悔しかったですけど、逆にあれが火をつけてくれました」
「そんな中、フリー走行が始まってみると『あれ?』と思いましたが、それを修正することができました。自分の仕事には満足しているというか、評価できるものだと思っています」
「(ロングランペースに関しては)劇的に何かが変わることはないと思います。どこまで長く走れるかは未知数ですが、こういう状況になっても打開できるのがMUGENの強みだと思うので、それを活かしてMUGENだからこそできるレースをしたいです」
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