4戦中3PP&フロントロウ独占2回。予選“敵なし”のヨコハマ、久々の優勝に向けて「開発の成果が少しずつ出ている」
スーパーGTで3戦連続のポールポジションを獲得したヨコハマ。6年ぶりの勝利を目指す彼らは、タイヤ開発が少しずつ実を結び始めているという実感があるようだ。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第4戦の予選でポールポジションを獲得したのは、ヨコハマタイヤを履く19号車WedsSport ADVAN GR Supra。これで3戦連続のポールとなった。しかも2番手は同じくヨコハマユーザーの24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zで、この2台によるフロントロウ独占も今季2度目となった。ヨコハマはまさに予選で“敵なし”の状況を作っている。
5月にも関わらず真夏のようなコンディションとなった第3戦鈴鹿とは対照的に、8月とは思えない涼しいコンディションとなった今回の富士戦。多くのチームが予想外の低温に手を焼いた。
ヨコハマでスーパーGTタイヤの開発を率いる白石貴之氏も、第4戦までのインターバルでは“高温が予想される”夏場のレースに向けたタイヤ開発をしてきたと語り、今回の気温・路面温度は「想定の下限ギリギリだった」と振り返るが、逆を返せばそんな状況下でもポールを獲得できたヨコハマタイヤは、かなり広い温度レンジに適応できるような懐の深いものになっているということだろう。
とはいえ、かくいうヨコハマも2016年以来となる優勝は未だ達成できていない。19号車はポールからスタートした過去2戦、それぞれ6位と5位に終わっている。確かに優勝を目指す彼らにとっては物足りない結果かもしれないが、スタート直後に順位を落とした後は比較的安定したペースで踏ん張るようなレース展開が続いている。これはここ数シーズンとは異なる点である。
白石氏も、ペースの持続性やタイヤの堅牢性という点ではまだまだ課題が多いとしながらも、開発の成果が少しずつ出ているという実感はあると語る。
「以前は、(一発の)タイムを出せる時はずるずると後退して、ロングランを考慮したタイヤにすると一発のタイムが出ないという感じで両立に苦戦していたので、それと比べるとある程度レースで堪えられるようになっているという点では、開発の成果が少しずつ出始めているのではないかと思います」
「その点では我々も手応えがあるので、それを結果に結び付けたいですね」
そんな彼らが富士で“3度目の正直”を達成できるかどうか……7日(日)に行なわれる決勝レースに注目だ。
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