スーパーGT 第6戦:SUGO

SUGOで苦戦、残り2戦での逆転を目指すホンダ陣営。鍵となる今回投入の2基目エンジンには高評価

今季の6レースを終え、ランキング上位に食い込むことができていないホンダ勢。しかし第6戦SUGOで投入された2基目のエンジンに関しては、性能向上を実感することができているようだ。

戎井健一郎

公開日時: 2022/09/20 11:34

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#17 Astemo NSX-GT

 スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦。ホンダ陣営は、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが3位表彰台を獲得したものの、ブリヂストンユーザーの3台は100号車STANLEY NSX-GTが8位、17号車Astemo NSX-GTが12位、8号車ARTA NSX-GTが13位と苦しいレースを強いられた。

 シリーズ6戦を終えて残すは第7戦オートポリスと第8戦もてぎのみとなったが、ポイントランキングでは日産勢が上位を独占しており、ホンダ勢最上位は17号車の塚越広大/松下信治組の5番手となっている。100号車の山本尚貴/牧野任祐組は8番手、8号車の野尻智紀/福住仁嶺は10番手で、いずれもトップからは20〜30点差がついており、残り2戦での逆転は容易ではないだろう。

 今回のレースでは、途中から雨が降り出したことでミシュランユーザーやダンロップユーザーが順位を上げ、反対にブリヂストンユーザーはウエットコンディションでペースを上げられなかった。そういったイレギュラーな展開はホンダ陣営に味方しなかったが、今回から5台全てに投入された2基目のエンジンには、確かな手応えを感じているようだ。

 全8戦で争われるスーパーGTでは年間2基までエンジンを使用することが認められているため、シーズンの折り返しとなる第5戦から2基目エンジンを投入するのが通常の流れではあるが、ホンダ陣営は「1基目のマイレージには余裕があるので、できるだけエンジンを仕上げた状態で投入したい」という方針から、第6戦での投入となった。

 佐伯昌浩ラージプロジェクトリーダー(LPL)曰く、2基目エンジンの開発コンセプトは「入れた燃料をしっかり燃やす」。つまり、より高効率なエンジンを追い求めて開発を行なってきたのだ。

 その結果トップスピードが向上し、今回のレースでもその点は示されていると佐伯LPLは語る。

「エンジンの評価には賛否ありますが、スピードトラップも上がっていますし、概ね性能は上がっていると思います」と佐伯LPLは言う。

「これまでは、スピードトラップで確実にホンダが下の方に入っていたのが、そこ(中位以上)に入っていけていることを考えると、性能アップの効果はあったのではないかと思います。これを使って、最終戦でチャンピオン争いの中心にいられるようにしたいです」

 また車体開発を率いる立場から2基目エンジンの評価を求められた往西友宏氏も「(パワーは)いくらあっても困らないですから……」と苦笑しつつ、その進歩を高く評価した。

「昨年の2基目投入時も結構(性能を)上げていただきました。その時は『パッケージとして完成した』というお話をしましたが、今年もそれに近い状態だと思っています。そのくらい、1基目と2基目で違いがあります」

「車体側はホモロゲーションをして変えられない部分もありますが、2基目のエンジンはそのクルマのキャラクターにマッチした力強いものだと思っています。他社さんの1基目と2基目の差は掴めていない部分もありますが、我々の方が1基目、2基目の上がり幅があったと思っています」

 

 

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