スーパーGT
【スーパーGT】タイヤ持ち込みセット数が減ると、各チームの戦略はどうなる?……「ブリヂストンの強みが活きる」と王者インパル
2023年シーズンから、レースウィークのタイヤ持ち込みセット数が減らされることになるスーパーGT。これにより各チームの戦略に影響が出ることが予想されるが、TEAM IMPULの星野一樹監督もタイヤ戦略に関して綿密なシミュレーションをしているという。
戎井健一郎
公開日時: 2023/03/10 11:00
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2023年シーズンのスーパーGTに向けての大きな変更点のひとつに、タイヤ持ち込みセット数の減少がある。例えば300kmレースにおいては、持ち込めるドライタイヤが従来の6セットから5セットに減らされるのだ。これにより、各チームは昨年よりも少ないタイヤでレースウィークをやりくりしなければならない。(なお今季5戦予定されている450kmレースについては「セット数をその都度定める」とレギュレーションに記されている)
これについてスバル/STIの小澤正弘総監督は、これまで6セットを持ち込めた300kmレースでは2種類のコンパウンドを3セットずつ持ち込んでおり、それぞれ“本命”と“バックアップ”に分けていたと語っていた。同コンパウンドのタイヤが少なくとも3セットあれば、そのタイヤだけでレースウィークを戦い切ることができたからだ。
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昨年のGT500王者であるTEAM IMPULの星野一樹監督も、昨年までの300kmレースでは持ち込みタイヤを3セット:3セットの2種類に分けていたと語る。しかしその戦略は今季から採用することができなくなる。
「今後は3セット:2セット、もしくは4セット:1セットになるでしょうね」と星野監督は言う。
「どちらにせよ、よりワイドレンジに、よりコンサバ(保守的)に持ち込む必要があるのは間違いないと思います。ただ、個人的には4:1がメインになってくると思います」
先にも述べた通り、現在のスーパーGTのフォーマットを鑑みると、レースウィークを乗り切るには最低でも3セットのタイヤが必要。練習走行用で1セット、予選Q1用、Q2用でそれぞれ1セット。予選に向けて用意したタイヤのどちらかが決勝のスタートタイヤとなり、もう片方を決勝第2スティントのタイヤとする。無論、これらは全て同じコンパウンドであることが望ましい。そうでないと、練習走行で確認できていない種類のタイヤを決勝で使う羽目になるからだ。
そうなってくると、仮に3セット:2セットもしくは4セット:1セットという分け方をした場合、少数派のコンパウンドがレースコンディションにバッチリ適していたとしても、それでレースを戦い切ることはできない。基本的にタイヤ選択を“外す”ことは許されず、より幅広いレンジに対応できるタイヤが求められると星野監督は言う。
「戦略はワイドレンジ化すると思います。タイヤをソフト側に外しちゃうことは許されないですから、戦略的にはかなり難しいと思います。僕たちもかなりシミュレーションしています」
そういう意味では、TEAM IMPULにタイヤを供給するブリヂストンはGT500クラスで最大のシェア(15台中10台)を誇り、オールマイティなイメージも強い。星野監督もタイヤ本数が減らされる今季のレギュレーションは「ブリヂストンの強みがより活きると思っています」と語る。
昨年8戦中6勝を記録したブリヂストン。新規則となってその強さを一層増す事になるのか?
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