異例! FIAとフェラーリのPU問題”和解”に反対すべく、7チームが結束
3月4日(水)、F1各チームは揃って声明を発表。2月28日に、昨年フェラーリにかけられていたパワーユニット規則違反の疑いについて、FIAが終結宣言を発表したことに対して異議を唱え、その結論に至った詳細を開示するよう求めた。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
3月4日(水)欧州時間の朝、フェラーリのパワーユニット(PU)を使う3チーム以外7つのF1チームが揃って声明を発表。昨シーズン、フェラーリがPUを不正に使っていたとする疑いについて、フェラーリとFIAが合意に達し問題を終結させると宣言したことについて「驚き、ショックを受けた」と述べた。
FIAは2月28日の夜、2019年シーズンのフェラーリが燃料流量規定を不正に回避し、PUの出力を向上させていたのではないかとする疑惑について、和解したとの声明を発表した。
この声明の内容と発表のタイミングは、多くのチームにとって驚きだったようで、フェラーリのパワーユニットを使う3チーム(フェラーリ、ハース、アルファロメオ)以外が結束することになった。
メルセデス、レッドブル、マクラーレン、ルノー、アルファタウリ、レーシングポイント、ウイリアムズの合計7チームは、4日に揃って声明を発表。フェラーリの”事件”終結の背景を、完全に開示するようFIAに求めた。
「この声明に署名したチームは、スクーデリア・フェラーリのF1パワーユニットの調査結果に対する、2月28日(金)のFIAの声明に驚き、ショックを受けた」
7チームから発表された声明には、揃ってそう書かれている。
「国際的にスポーツ統括する団体は、ガバナンス、整合性、そして透明性の部分で、最高水準で行動する責任がある」
「FIAが他のチームから寄せられた疑問にのみ従って数ヵ月に渡って行なった調査の結果、この問題を早期終了するために、フェラーリとFIAが内密の和解に達したことに対して、我々は強く反対する」
「したがって我々は、このスポーツが全ての競技者を公正かつ平等に扱うようにするため、この件に関して完全かつ適切な開示を求めていくという共通の宣言を公表する。我々はF1ファン、参加者、そしてF1の利害関係者に代わってこの宣言を行なう」
「それに加え、我々は管轄裁判所にこの件を持ち込む前に、FIAの正当なプロセス内で、法的な救済を求める権利を有している」
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