F1

角田裕毅が語るF1の”難易度”「クラッシュせずに限界を探るのが難しい」

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1マシンのステアリングホイールに並ぶ様々なスイッチをコントロールするのには慣れたとしながらも、クラッシュせずにマシンの限界を見極めるのがとても難しいと語った。

Oleg Karpov 田中 健一

編集: 2022/02/11 10:52

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Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT02

 今季アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たした角田裕毅は、クラッシュやスピンをせずにマシンの限界をしっかりと掴むのは難しいと語った。

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 角田はデビュー戦となったバーレーンGPで印象的な活躍を見せ、予選Q1で2番手タイムを記録。Q2では、ミディアムタイヤを使うという戦略がうまくいかず、Q3進出を逃した。しかし決勝レースではオーバーテイクを連発し、9位でフィニッシュ。デビュー戦でポイントを獲得することになった。

 ただ第2戦目以降はうまくいかず、第5戦モナコGPまで4レース連続で無得点が続いている。

 ここまで5レースを戦った角田は、F1マシンの特徴のひとつは、ステアリング上の様々なボタンやスイッチで、走行中にバランスやフィーリングを変えられることだと感じているという。

 ご存知の通り、F1マシンのステアリングホイールには、おびただしい数のダイヤルやボタンが配置され、ディスプレイには様々な情報が表示されるようになっている。あたかも、ノートパソコンを握って操舵しているような感じだ。

 角田はこのスイッチの操作により様々な変更ができることが、昨年まで乗ってきた下位カテゴリーのマシンとの違いだと語る。

「F1マシンは、僕が思う通りにマシンのセッティングを変えることだと思います。たくさんのことが、ステアリングホイールの操作で同時にコントロールできるんです」

 角田はF1マシンと昨年ドライブしていたFIA F2のマシンの違いについて、F1の公式ポッドキャストでそう語った。

「F2までは、例えばオーバーステアやアンダーステアといった大きな問題が発生してしまうと、セッションを終了するか、あるいはピットに戻って調整をしなきゃいけませんでした。その調整を完了してコースに戻るまでには、かなりの時間がかかってしまうんです」

「しかしF1では、オーバーステアな傾向があると、スイッチを1目盛調整するだけで、少し安定させることができます。また、コーナーごとにセッティングを試してみることだってできます。予選では、自分が求める最適なバランスにするべく、全てのコーナーごとに、スイッチを変更することができるんです。ただドライビングするだけで、どうにかなるわけではないです」

「スイッチを使うことで、マシンのセットアップを、好みによって変えることもできます。ドライバーの仕事は、スイッチ変更するために常にマシンのフィーリングを把握し、できるだけ早くマシンを速くし、チームと一緒にマシンを開発していくこと……その全てだと思います。そういう意味では、僕にとってスイッチはとても有益なモノだと思います」

 ただ走行中にいちいち「どれがどのボタンだっけか?」と考えるような余裕はない。目線を進行方向から逸らさず、様々なコントロールを成し遂げなければいけないのだ。角田も初めこそ戸惑ったものの、今では自然に各スイッチのコントロールができるようになったという。

「僕にとっては、今では自然なことです。でも去年イモラで初めてF1マシンをドライブした時には、最初はステアリングを目視で確認する必要がありました。スロットルを一度戻して、ボタンを確認し、そのボタンで正しい変更をしているかということも確認する必要がありました」

 そう角田は語る。

「だから全てのラップタイム、特にロングランでは、一貫性を保つことができなかったんです。でも、今ではそれに慣れています」

「でも、モナコはストレートがとても短いので、その間にスイッチを変更するのは本当に本当に難しいです。でも、今はその変更をスムーズにできるようになりましたし、かなり慣れてきています」

 とは言え、まだまだF1マシンを100%乗りこなすことができていないと、角田は語る。

「僕はまだ、マシンを完全にコントロールできているとは感じていません」

「80%や70%で走らせるなら、それほど難しくありません。ものすごいダウンフォースがありますから、マシンを自信を持ってドライブすることができるんです。F2マシンは、コーナーの入り口が特に不安定なクルマです」

「マシンのことを感じられるようにはなりましたが、F1では限界を超えると、リヤが出てバリアにぶつかってしまいます。限界を見つけるのはそれほど難しくはありませんが、クラッシュやスピンをせずに、99%や100%のパフォーマンスを見つけるのは、とても難しいんです」

 

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