MotoGP
ケーシー・ストーナー、不安障害の診断。現役時には「死にたくなっていた」と不安定な精神状態も暴露
MotoGPで2度の王者であるケーシー・ストーナー。彼はそのキャリア終盤に精神的に不安な状態にあり、大きく影響があったことを明かした。

Andrew van Leeuwen
編集: 2022/02/05 6:15
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

2007年にはドゥカティにMotoGPで初のタイトルをもたらし、2011年にもホンダで王者に輝いたケーシー・ストーナー。彼は弱冠27歳という若さで引退することを選んだが、キャリア終盤には精神面に問題を抱えていたことを明かした。
ストーナーはポッドキャスト番組のGypsy Talesの中で、MotoGPキャリアの中ではセッションの間にはモーターホームの床に横たわっていたこと、そして「良い週末を過ごすほど、より死にたくなった」という心境にあったと語っている。
彼は最近になり、不安障害と診断されたという。そして当時からこの事を知れていれば、もっと簡単に対処できたかもしれないと語った。
「不安障害だと診断を受けたのは、凄く最近のことなんだ。実際、そうなんだとは知らなかった」
「正直に言って、僕はそういうのは……なにかストレス疲れの別の言い方だと思っていた。誰であれストレスを溜めているからね」
「僕自身の背に乗っかっている不安さえもそうだと思っていた。今では背中にあるそうしたモノを感じられるよ」
「このことを知っていれば、僕のキャリアも楽になっていたかもしれないし、状況により良く対処できたかもしれない。僕はメディアや周囲に少し閉鎖的だという良くない評判もある。それは僕がそういったモノを快適に感じられたことが一度もないからだ。人混みも苦手だったよ。そういう面も含めてね」
「そしてレースの日には……文字通り何年もの間、そしておそらくMotoGPでの最後の2年間は良い週末になればより、死にたくなっていた」
「文字通りモーターホームの床で病気の犬のように丸くなっていたし、胃が締め付けられるような感じだったんだ」
「レースをしたくなかった。これ以上悪くなることはない、これ以上不安なことはないという気持ちだった」
「チームや助けてくれている皆、その他全てからプレッシャーを感じていた。チームには70人ものメンバーがいて、特にナンバーワンライダーともなれば、誰もが毎週勝つことを期待している。そして、そうしたモノが僕に積み重なっていた」
「そしてキャリアを終えた後になってから、僕はなぜそうまで苦しかったのかに気がついたんだ」
「それでここ数年は、あるちょっとした“マントラ“(真言/仏教などにおける短い祈りの言葉)に助けられている。”自分にはできることしかできない。それ以上のことはできない”というモノだ」
またストーナーは長年、原因が不明ながら倦怠感に襲われる慢性疲労症候群という病気と戦ってきたことを、2019年に明らかにしている。MotoGP参戦中の2009年には既にこの症状に悩まされており、当時は3レースを欠場した。
不安障害と慢性疲労症候群の関連性はまだ明らかになっていないが、ストーナーは過去の自分の対処メカニズムが、現在の不調にも影響を与えているのではないかと語っている。
「僕の体が対応できていないことの原因の一部だと思う。原因は正確には分かっていないから、断言することはできないけれど、体が壊れてしまっていることの大きな要因だと思う」
「僕は何でもスイッチを”オフ”にするのが凄く上手かった。どんなに悪い状況でも、どんなに緊張していて、うんざりしていても、僕はそれを棚上げして、とにかくやるように自分を操るのが凄く上手だったんだよ」
Read Also:
- 今のGPマシンは”簡単”すぎるのか? MotoGP王者ストーナー「電子制御を大きく減らすべき」
- 最後の最後までロッシは”バレンティーノ・ロッシ”……ヤマハ上層部「レースへの姿勢、情熱に感銘を受けた」
- ランド・ノリスが自身のメンタルヘルスの問題を公言する理由「誰かの助けになれるかもしれない」
- バリー・シーン、バレンティーノ・ロッシ……チャンピオンが『1』を使わなくなった現代MotoGP
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ドヴィツィオーゾ、ダカール・ラリーでステージ優勝の元同僚ペトルッチに驚き! 「僕もクレイジーな方だけど彼ほどじゃない」
次の記事 ヤマハ、王座防衛に挑む2022年マシンカラーリングを発表。クアルタラロ連覇なるか?
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Andrew van Leeuwen

マレットヘアが”絆”の証! フィンランド人のボッタス、オーストラリア・アデレードのモータースポーツイベント大使に就任
F1
F1 2023/04/18
マレットヘアが”絆”の証! フィンランド人のボッタス、オーストラリア・アデレードのモータースポーツイベント大使に就任

F1オーストラリアGP、レース外でも波乱連続。飛散したデブリで観客が負傷も、大事には至らず
F1
F1
オーストラリアGP
2023/04/03
F1オーストラリアGP、レース外でも波乱連続。飛散したデブリで観客が負傷も、大事には至らず

F1オーストラリアGPのナイトレース開催はあり得るのか? 主催団体トップは「柔軟な思考を持つべき」とコメント
F1
F1 2023/04/02
F1オーストラリアGPのナイトレース開催はあり得るのか? 主催団体トップは「柔軟な思考を持つべき」とコメント
More from
Casey Stoner

バニャイヤは貧乏くじを引いた? ドゥカティの大先輩ストーナー、その境遇に同情「本当に気の毒」
MotoGP
MotoGP
イギリスGP
2 ヵ月前
バニャイヤは貧乏くじを引いた? ドゥカティの大先輩ストーナー、その境遇に同情「本当に気の毒」

アコスタは”忍耐”をもっと覚えればさらに強くなる? 2度王者のストーナー「そうすればもっと才能が発揮される」
MotoGP
MotoGP
イギリスGP
2 ヵ月前
アコスタは”忍耐”をもっと覚えればさらに強くなる? 2度王者のストーナー「そうすればもっと才能が発揮される」

「F1と同じ過ちを犯すのか!?」MotoGP王者ストーナー、ライディングを簡単にするハイサイド防止システムに断固反対
MotoGP
MotoGP
オーストリアGP
2025/08/17
「F1と同じ過ちを犯すのか!?」MotoGP王者ストーナー、ライディングを簡単にするハイサイド防止システムに断固反対
最新ニュース

F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる
FIA F2
F2 FIA F2 35 分前
F2行きの噂が加速する坪井翔、所属先はハイテックではない? トヨタと欧州チームの提携はどうなる

山本左近議員、F1日本GPを国として支える必要性を主張「我が国の貴重な国際的資産……開催権料への公的支援も選択肢のひとつ」
F1
F1 F1
シンガポールGP
1 時間前
山本左近議員、F1日本GPを国として支える必要性を主張「我が国の貴重な国際的資産……開催権料への公的支援も選択肢のひとつ」

2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分
Other open wheel
Misc Other open wheel 1 時間前
2026年マカオGP、日本勢は5人参戦! 山越陽悠は昨年優勝チームから……トムスも自前マシン投入で気合い十分

FIA F2のミシェルCEO、カタールとアブダビの2戦は”予定通り開催”と断言「我々はその2戦でシーズンを終えたい」
FIA F2
F2 FIA F2 2 時間前
FIA F2のミシェルCEO、カタールとアブダビの2戦は”予定通り開催”と断言「我々はその2戦でシーズンを終えたい」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録