MotoGP
続いた重大事故……”舗装ランオフ”が諸悪の根源? ケーシー・ストーナー「恐怖心を失わせている」
MotoGPで2度のチャンピオン経験を持つケーシー・ストーナーは、サーキットに大きなアスファルトのランオフエリアが設けられた事が、モーターサイクルレースにおける“最悪の出来事”だと考えている。

Lewis Duncan
公開日時: 2022/01/03 8:20
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

2007年と2011年に、ドゥカティとホンダでそれぞれMotoGPチャンピオンに輝いたケーシー・ストーナー。彼はサーキットに大きなアスファルトのランオフエリアが登場したことが、モーターサイクルレースにおける最悪の出来事だと考えている。
過去10年ほどで、モータースポーツの安全性向上のため、多くのサーキットでコース端のグラベルや芝が、アスファルトのランオフに置き換えられてきた。
そしてMotoGPライダー達は、舗装されたランオフ……いわゆる縁石をギリギリまで使用してタイムを稼ごうと限界まで攻めた走りを行なうようになっている。MotoGP側もトラックリミットの取り締まりを厳しくしつつあり、2021年は縁石の外側のグリーンエリアにセンサーを設置するようになった。さらにレース中にも5回以上トラックリミットを超えた場合には、ロングラップペナルティが科されるようになるなどのルールが適用されている。
ストーナーが舗装されたランオフが最悪だと語った背景には、2021年にモーターサイクルレースで発生した3件の死亡事故が存在する。特にMoto3クラスでは危険なライディングが増加していることを受け、ジュニアクラスでの安全性をどう良くして行くべきか、ストーナーは質問を受けていた。
彼はこの問いに対して、近年のライディング基準などが低下している最大の要因が、アスファルト舗装されたランオフの登場によって、ライダーが“恐れを抱かなくなった”ことだと語っている。
「僕はレースディレクションからもっとサポートが必要だと思う」と、ストーナーは語る。
「ライディングに関してもう少し明確に、決定的なモノにする必要があると思うんだ」
「今はコースの端に余裕があり、“端”というものがもう存在しない。(コース外に)進み続けて、単にグリーンエリアよって少し制限されているだけだ」
「こういった環境は今の状況に対して助けにはならないと思う。皆が恐怖心を抱いていないんだ。それはもう“コースの端”というものが存在しないからだ。以前(コース脇が)芝だったときには、自分自身が気にする必要があった」
「でも今は『今からライバルをブチ抜くけど、コースオフしても問題ないよね。そこも(舗装された)トラックだし』といった感じなんだ」
「だから僕は皆が互いに対するリスペクトをもう少し学ぶべきだと思う」
「これは若手に限った話だと言っているわけじゃない。もっと経験を積んだ、成熟したレーサーが似たようなことをしているのを見てきた」
「それから、ペナルティなど罰則が充分でないこと、そして充分に明確になっていないことが、問題の原因にあるとも考えている」
「それらがもっと明確になり、罰則が充分ならば、皆ももう少し控えめになるはずだ」
「僕としては、モーターサイクルレースに起こったことで最悪のモノなのが、こうした余分なランオフエリアだ」
「今、トラックに“端”というものは存在しない。限界が無いんだ。みんなをコース内にとどめることは凄く難しいと思うよ」
Read Also:
- 今のGPマシンは”簡単”すぎるのか? MotoGP王者ストーナー「電子制御を大きく減らすべき」
- 【特集】"ポスト・ロッシ”後の世界、新時代に突入するMotoGPはどうなるのか?
- バレンティーノ・ロッシの歴代YZR-M1が集結! ヤマハコミュニケーションプラザで展示中
- 中上貴晶、期待抱いた2021年は自己評価「20点」苦戦原因”メンタル”の弱さ見つめ直すオフに?|シーズン振り返りインタビュー
- 複視の治療を続けるマルケス、今後数週間は保存療法を継続。来季に向け、トレーニングも並行
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 VR46チーム、2022年のタイトルスポンサーが決定。金融系企業Mooneyが就任へ
次の記事 バニャイヤ、目指す2022チャンピオン争いでロッシの”秘密”活用へ
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Lewis Duncan

ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし
MotoGP
MotoGP
ドイツGP
2024/07/06
ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし

転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」
MotoGP
MotoGP
ドイツGP
2024/07/06
転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」

クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」
MotoGP
MotoGP
ドイツGP
2024/07/06
クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」
More from
Casey Stoner

バニャイヤは貧乏くじを引いた? ドゥカティの大先輩ストーナー、その境遇に同情「本当に気の毒」
MotoGP
MotoGP
イギリスGP
1 ヵ月前
バニャイヤは貧乏くじを引いた? ドゥカティの大先輩ストーナー、その境遇に同情「本当に気の毒」

アコスタは”忍耐”をもっと覚えればさらに強くなる? 2度王者のストーナー「そうすればもっと才能が発揮される」
MotoGP
MotoGP
イギリスGP
1 ヵ月前
アコスタは”忍耐”をもっと覚えればさらに強くなる? 2度王者のストーナー「そうすればもっと才能が発揮される」

「F1と同じ過ちを犯すのか!?」MotoGP王者ストーナー、ライディングを簡単にするハイサイド防止システムに断固反対
MotoGP
MotoGP
オーストリアGP
1 年前
「F1と同じ過ちを犯すのか!?」MotoGP王者ストーナー、ライディングを簡単にするハイサイド防止システムに断固反対
最新ニュース

自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選

F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く
F1
F1 F1
スペインGP
2 時間前
F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く

逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
3 時間前
逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP

「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース
FIA F2
F2 FIA F2
マドリッド
3 時間前
「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録