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セーフティカーはもう勘弁……61号車スバルBRZ、PPから今季初勝利を狙う|スーパーGT第7戦もてぎ予選

スーパーGT第7戦ツインリンクもてぎでは、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジションを獲得した。井口卓人は前回のレースを振り返り、セーフティカーが出てくるようなレースにはなってほしくないと語った。

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

Masahide Kamio

 11月7日(土)、ツインリンクもてぎではSUPER GTのシリーズ第7戦、FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACEが開幕。早速予選が行なわれ、GT300クラスでは#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組が今季初のポールポジションを獲得した。

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 今回のレースウイークは走り始めからダンロップタイヤのユーザーが快調に好タイムを連発。午後に行なわれた公式予選でもGT300は#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジションを奪うと、#11 GAINER TANAX GT-Rの平中克幸/安田裕信組が3番手につけるなど、共に50㎏以上のウェイトハンデを撥ね退けて見事なパフォーマンスを発揮した。

 会見場に現れた井口は開口一番「走り始めるまでは、まさかもてぎでポールを獲ることができるとは思っていませんでした」と意外な発言で切り出した。しかし予選では実際に、Q1とQ2で共にトップタイムをマークしており「1年間を通してダンロップタイヤのパフォーマンスに助けられ、今日も(Q2アタックを)山内選手に託してポールを獲ることができました」とタイヤのパフォーマンスを絶賛していた。

 さらにこの日の振り返り、次のように語った。

「走り始めとなった朝の公式練習では、今ひとつフィーリングが合っていませんでした。それは山内選手も同じだったようで、予選に向けてチームに、クルマのセットを少し変えてもらいました」

 そのインターバルのセット変更はうまくいったようで「午後の公式予選では良いフィーリングになって、僕もQ1を突破できて、Q2を担当した山内選手が素晴らしい走りでポールを獲ってくれました」としている。

 前回の鈴鹿ではセーフティカー(SC)に翻弄され、勝てるレースを失っている#61 SUBARU BRZ R&D SPORT。どうやって気分転換したのか、と尋ねられると「2週間のインターバルでは、まだ気分転換もできていないので、明日の決勝レースでは絶対に、SCには出てきてほしくないですね」と苦笑。それでも前回のもてぎ(9月の第4戦)では表彰台に乗っていることもあり、相性も悪くなさそう。「もてぎでは前回も表彰台に乗っているのですが、その時は無観客で、ちょっと寂しかったのを覚えています。明日は多くのファンの皆さんの前で、表彰台に上りたいと思います」と井口は語った。

 一方、Q2のアタックを担当してポールタイムをマークした山内英輝は、「良いアタックができてポールを獲ることができましたが、これはもうタイヤのおかげ。ダンロップさんに感謝、しかないですね」とまずはダンロップタイヤのパフォーマンスを絶賛した。そして隣に座ったGT500でポールを獲った#64 Modulo NSX-GTの伊沢拓也/大津弘樹組の方を見やりながら「GT500でポールを獲ったお二人もダンロップユーザーですが、今回はダンロップが両クラスでポールを獲ることになりました。明日もこのメンバーでこの場(記者会見場)に帰ってきたいですね」と結んだ。

 井口と同様に、前回の鈴鹿の件を問われた山内は「全く思い出したくもないです(苦笑)。ただいろんな条件から、SCが入る前に(ピットに)入れなかったのは自分たちの力不足」とクールな分析を披露した。そして「今回は予選での一発の速さをm決勝レースでのロングランに繋げていく自信があります」と力強くコメントした。

 観客を迎えての開催について問われると「SUBARUファンの皆さんからは、いつも温かい声援をもらい、それを力に変えています。今日も公式予選でフルアタックを終え、ピットに帰ってくる間、コースサイドでSUBARUの旗を振ってもらって、とても嬉しかったです」と印象を語った。そして「ここまで僕たちもチームも良い仕事ができていますが、明日も良い仕事をして、ファンの皆さんに恩返しをしたいですね」と語った。

「ファンの皆さんと一緒に笑顔で終われるよう、頑張ります」

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