佐藤琢磨主宰のキッズカート・アカデミー開催。子どもとは思えぬ超絶バトルのレースで、わずか0.076秒差の決着……佐藤琢磨も感銘「素晴らしいレース」
全国23ヵ所のサーキットでタイムアタックした延べ1551人の子どもたちの中のトップ10人が集まって行なわれた「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART ACADEMY」。主宰の佐藤琢磨も唸る、素晴らしいバトルが繰り広げられた。
写真:: TKKC 2022
インディカー・シリーズに参戦中であり、ホンダ・レーシング・スクールのプリンシパルも務める佐藤琢磨が主宰する「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART ACADEMY」(キッズカート・アカデミー)が、12月4日に新東京サーキットで開催された。プログラムの最後に行なわれた模擬レースでは、子どもとは思えない激戦の末、僅差の決着。佐藤も「今年はとてもレベルが高かった」と語り、目頭を熱くした。
今季のキッズカート・アカデミーは、11月にモビリティリゾートもてぎで開催された「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2022 FINAL」の成績上位10名の子どもたちが参加し、ワンステップ上のカートに挑戦するというもの。この10名はFINALの成績上位というだけでなく、日本国内23のサーキットでタイムトライアルを行なった延べ1551人の中のトップ10人である。
この日は佐藤琢磨と共に新東京サーキットを歩いて一周し、コーナーごとのポイントを伝授。実際にカートに乗り込み、フリー走行からみるみるうちにタイムが上がっていったという。そのペースが実にハイレベルであり、当初模擬レースは10周で行なわれる予定だったものの、15周に変更されるほどだった。
その模擬レースでは、タイムトライアルでポールポジションを獲ったファン・ヘイン選手に、柱本翔夢伊選手が食らいつく展開。このふたりは次第に後続を引き離し、完全に一騎討ちの展開となった。
彼らのバトルはコースの各所で展開され、それがファイナルラップまで続いた。そして最終的には、ファン選手が僅か0.076秒差で柱本選手を抑え切り、トップチェッカー。ファン選手は歓喜の涙を流した。一方、敗れた柱本選手も悔し涙に暮れた。
その他のドライバーたちも模擬レースで素晴らしい走りを披露し、自己ベストタイムを記録する者も少なくなかった。
「最後の模擬レースでこんなに素晴らしいレースが見られるなんて、本当に素晴らしかった。目頭が熱くなりました。今年はとてもレベルが高かったように思います」
佐藤琢磨はキッズカート・アカデミーを終え、そう語った。
「彼らは友達でもあり、ライバルでもあり、今日レースをしたことをきっと忘れないでしょう。この良い経験を生かしてこれからも頑張って欲しいですね。楽しみにしています」
「開催に向けてご協力いただいたスポンサーの皆さん、スタッフ、ご父兄の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。子ども達がこのように素晴らしいレースが出来たのも、ご尽力いただいたからこそだと思います。ありがとうございました」
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