コロナ禍で生じた同一サーキット連戦、MotoGPの“ピュア”な戦いにそぐわない? エスパルガロ兄が持論
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは2連続同地でレースを開催されることに対して、ピュアで素晴らしいチャンピオンシップにするためにはそぐわないと考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年シーズンのMotoGPカレンダーは新型コロナウィルスのパンデミックにより、5つのサーキット(へレス、オースリア、ミサノ、アラゴン、ヴァレンシア)で2大会が連続で開催される形となった。
2021年シーズンもパンデミックの影響は続き、開幕前からアメリカGPとアルゼンチンGPの延期が決定。カタールで開幕2連戦となったドーハGPと、ポルトガルGPが代替戦として追加された。
また5月14日には新型コロナウィルスの措置として入国規制が生じたフィンランドでのグランプリがキャンセルになり、その代わりレッドブルリンクでスティリアGPを開催、オーストリアGPとの2連戦とすることが発表された。
同一サーキットでの連戦は昨年初めて実施された。連勝を飾るライダー、1戦目の好調から一転して苦戦するライダー、2戦目にして速さを発揮してくるライダー……と、結果にも変化が生まれ、ファンにとっては見ごたえのあるものとなっただろう。
しかしライダー側からすると、同一サーキットでの連戦は諸手を挙げて歓迎するものではないようだ。
同一サーキットでの連戦に関して意見を求められたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は次のように答えた。
「はじめに言っておきたいことは、ドルナが新型コロナウイルスの状況下でこのチャンピオンシップのためにベストを尽くしてくれていることを理解しているということだ」
「でも同じサーキットで2レースを開催することに関して僕は好きじゃないんだ。例え僕の大好きなアラゴンでやるといってもね」
「全く好きになれない。僕の意見は、ピュアで素晴らしいチャンピオンシップになっていないということだ」
なお2連戦の開催が決まったレッドブルリンクの安全性に関しては、2020年シーズン第5戦オーストリアGPで起こったヨハン・ザルコ(当時アビンティア)とフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)の恐ろしい大クラッシュにより議論に火がついた。
それにも関わらず、現在進む議論では2021年シーズンにレッドブルリンクの安全面に関する改修工事は予定されていないという。エスパルガロは2022年には安全性向上に向けた変更の可能性があるとし、今シーズンの連戦開催決定は適切ではないという考えを示した。
「オーストリアは安全面だけでなく、コースレイアウトが殆どストレートだけなのがさらに嫌なところだ」
「良い点といえば毎回のセーフティーコミッションで、僕らがオーストリアについていろいろな選択肢を取り上げることだろう。残念なことに2021年シーズンはコースレイアウトに関して修正はないみたいだけど、2022年には変更する予定だよ」
「修正無しでのレッドブルリンクでの2大会開催を、ライダー達が嬉しく思わないということは明白だよね」
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