フェルスタッペン、観客による衝撃的なハラスメントを非難。メルセデス代表も「そんなファンは消えろ」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1オーストリアGPで報告された観客による”ショッキング”なハラスメントを非難した。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
レッドブルのホーム、レッドブルリンクで開催されたF1オーストリアGPでは、観客による人種差別的、同性愛嫌悪的な誹謗中傷、性的な冷やかし、その他罵詈雑言などがあったことが報告されており、F1が決勝レースを前に声明を発表する事態となった。
F1はオーストリアGPのプロモーターと話し合うことを示すと共に、そのような行為は「容認できない」とし、日曜日の決勝に向けて警備を強化することを明らかにした。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、金曜日の予選で自身がクラッシュした際に受けた歓声も含めて問題視し、そうした行動は”非常に不快だ”と述べた。
レッドブルリンクには、王者に輝いたマックス・フェルスタッペンを応援するため、5万人以上のオランダ人ファンが訪れたとみられており、かなりヒートアップしていた。
フェルスタッペンは、日曜日のレース後の記者会見でこの件について質問されると、報道されたファンの行動を非難した。
「もちろん、いいことではないよ」とフェルスタッペンは語った。
「こういうことは起こってはならないことだ。いくつかショッキングなことが起きていたと(記事で)読んだから、明らかにOKじゃない」
「こんなことを言う必要はないはずだ。こういうことはあってはならない、というのが一般的な理解であるべきだと思う」
「普通の人間ならそう考えるべきだし、そう行動すべきなんだ」
フェルスタッペンは、そうした行動のターゲットとなるファンを支援するための警備員や監督者の量を改善する必要があると感じている。また、ファンに販売されるアルコールの量を制限することも提案したが、それは「言い訳にはならない」と強調した。
「お酒を飲んだ時はとバカなことをすることもある。それで言い訳になるとは言わないけど、それ(アルコールの販売)が規制される可能性もある」
「アルコールには、『そろそろ寝て、翌朝また起きてシラフになる時間だ』ということを考えられなくなる量があるんだ。本当にクレイジーになり始めたら、色々バカなことをしてしまう」
罵声を浴びせられたファンの多くは、この問題について話し合うためにF1によってパドックに招待され、レース後にヒーローたちに会う機会を得た。
メルセデスには、ハミルトンのファンだから尊敬に値しないとして、酔っ払ったファンの集団にドレスを持ち上げられたという女性から連絡があった。メルセデスの担当者は何とか彼女を見つけ、レース終盤にガレージに彼女を招待することができた。
「我々は、そのようなことが起こっていることを知った。それは決して許されることではない」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフはそう語り、虐待を行なった個人に対して行動を起こすよう呼びかけた。
「性差別、人種差別、同性愛など、どのような形であれ、それを罵倒するのは愚かなことであり、どんなアルコールもそれを許すことはできない」
「このスポーツに熱中してもらい、感情を引き起こすことは、我々も望んでいることだ。しかし繰り返すが、我々はそうした愚かな行動を非難し、これらの少数の馬鹿には近づくなと言うべきなんだ」
「F1はこうした人々をターゲットにして、退場させる必要がある。そして、これはF1が言ったことでもあり、我々が言ったことでもあるが、『可能であれば、セキュリティに報告する必要がある』んだ」
さらにウルフは、「私の文章を読んだ人は、(そうした行為から)離れてくれ」と付け加えた。
「もしあなたがそのグループの一員なら、我々はあなたを必要としていない。消えてくれ」
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