フェルスタッペン、レッドブル・ホンダに対するメルセデスF1の行動が「彼らの本性」を表している
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、前戦サンパウロGPでのハミルトンとのインシデントについて再検証を申し立てるなど、メルセデスがレッドブル・ホンダに対して起こす行動が「彼らの本性」を表していると考えている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
メルセデスは前戦サンパウロGPの首位争いで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)をコース外に追いやったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)への裁定にレース後再審議を申し立てた。こうしたメルセデスのレッドブル・ホンダに対する行動が、メルセデスの「本性」を表しているとフェルスタッペンは考えている。
レッドブル・ホンダとメルセデスは、今季のタイトル争いの中で、場外も含め幾度となく火花を散らしてきた。
前戦サンパウロGPでハミルトンは、DRSの技術規則違反によりスプリント予選レースを最後尾からスタートした上、内燃エンジン(ICE)交換のペナルティを受けながらも、決勝レースでフェルスタッペンとの緊迫したバトルの末に勝利を掴んだ。
決勝レース48周目のターン4で、フェルスタッペンは首位を守ろうとアウト側に膨らみ、ハミルトンをコース外へ押し出す形となった。2台共にコースを外れ、その周はフェルスタッペンが順位を守った。ただスチュワードはこのインシデントを審議対象とは捉えず、ペナルティが科されることはなかった。メルセデスのトト・ウルフ代表は、この裁定について「ペナルティが出ないのは笑える」と語った後に、「今回で外交的なモノは止める」と不満を顕にしていた。
そしてフェルスタッペンのマシンに搭載された車載カメラからのビデオ映像が16日(火)に公開されると、これを新たな証拠としてメルセデスは再審議を申し立てた。カタール時間の18日(木)夜には、当事者を集めたヒアリングが実施。FIAスチュワードは、再審議を受け入れるかの決定を19日(金)まで延期することになった。
今週末のカタールGPに先立ちオランダメディアの取材に応えたフェルスタッペンは、「最近のメルセデスはレッドブル・ホンダに対して攻撃的であり、メルセデスの行動が行き過ぎていると思うか」という質問を受けた。
「もちろん。彼らの本性が出てくるのが分かるだろう」とその質問に対してフェルスタッペンは答えた。
「もちろん僕のチームではないから、僕が何かするワケじゃない。でも、そういう時こそ本当の姿、本性を見せるものだ」
「僕らはとにかく自分たち自身に集中することが重要だと思う。これまで通り集中するんだ」
「だからこれからのレースもそれを続ける」
またフェルスタッペンは、タイトル争いが白熱する中メルセデスが再審議を要求する決定を下したことについて「驚かない」と語った。
ドライバーズランキングでは、残り3戦を前に首位フェルスタッペンが2番手ハミルトンに対して14ポイント差。コンストラクターズランキングでは、メルセデスがレッドブル・ホンダを3ポイント差でリードしている。
メルセデスはサンパウロGPのレースウィークを通じて優れたストレートスピードを発揮し、レッドブル・ホンダ側もメルセデスのリヤウイングのデザインに関心を示していた。また、彼らの速さには、投入された5基目のエンジンが大きく寄与しているとも考えられている。
motorsport.comからパワーユニット(PU)のペナルティシステムについての考えを聞かれたフェルスタッペンは、5基目以降のICE交換が5グリッド降格ペナルティで済むことについて、「見直す必要がある」と感じたという。
「(PU規定違反の)1回目は10グリッド降格で、それより後は5つ。それはちょっと非論理的だと思う」とフェルスタッペンは語る。
「PUのペナルティを受けるのであれば、(グリッド降格数は)変わらない方がいいと思う」
「だから検討の余地がある。ブラジルでは僕ら(レッドブル・ホンダとメルセデス)に対して、他のチームが何もできなかったのは明らかだからね」
「あんなペナルティは、実際それほど大した事じゃないんだ」
Additional reporting by Ronald Vording
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