F1

もう1周あったら、同じようには戦えなかった……フェルスタッペンが2021年F1最終戦で抱えていた”恐怖”

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、昨年のF1最終戦アブダビGPのセーフティカーラン中に足の痙攣に悩まされていた。その痙攣は再スタートを切ると悪化し、レースがもう1周長ければ、同じようにフィニッシュできなかったかもしれないと振り返る。

Jonathan Noble

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編集: 2022/02/09 11:00

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Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, arrives in Parc Ferme after securing the 2021 drivers championship

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2021年のF1最終戦アブダビGPを振り返り、足の痙攣に悩まされていたため、レースがあと1周長かったら、同じように先頭でフィニッシュすることはできなかったかもしれないと語った。

 フェルスタッペンはF1最終戦アブダビGPの最終ラップで、メルセデスのルイス・ハミルトンをオーバーテイクし、同年のF1ドライバーズチャンピオンを獲得した。

 このレースでは、レースの最終盤にセーフティカーが出動。このタイミングでタイヤを交換したフェルスタッペンは、タイヤ交換に入ることができなかったハミルトンに対して優位に立つことができ、チャンピオン獲得に繋がったわけだが、セーフティカー中にはフェルスタッペンの、足の痙攣に悩まされていたことが明らかにされている。

 そのフェルスタッペンはイギリスのガーディアン紙に、当時足の痙攣にどれほど苦しめられていたかについて語り、さらにもう1周残っていたら、ハミルトンの前でフィニッシュすることはできなかったかもしれないと明かした。

「データを見直すと、スロットルの入力がスムーズではないことが分かる」

 そうフェルスタッペンは語った。

「勝った後、僕は無線で叫んだけど、最後の1周の間ずっと、僕の足も同じように悲鳴を上げていたようなモノだった」

「(足は)完全に終わっていた。もう1周あったら、あんな形でレースを終えることはできなかっただろうね。最終ラップのストレスレベルはかなり高く、僕の身体はそれに反応していたんだ。でも、諦めることはできなかった」

 あと1周だけ……フェルスタッペンはそれを知って、次のように考えたという。

「僕は当時、『彼(ハミルトン)を抜く必要がある。選択肢はひとつだけ。2位でフィニッシュするつもりはない』というようなことを考えていた」

「リスタートでは、本当にそれを目指していた。ラインを超えて足が痙攣し始めるまでは、全てがうまく行っていた。長時間フルスロットルにする必要がある時に起こり得る、最も苦しいことのひとつだ」

「筋肉が締め付けられて、テニスボールのようになっているのを感じる。アドレナリンが役に立ったよ。もし歩いている時にそれが起きたとしたら、動けなかったと思う」

「でも、他に選択肢はなかった。戦うしかなかったんだ。スロットルを全開にしただけで、足がどんどん痛くなっていくのを感じた。ラッキーなことに、ターン5でオーバーテイクをすることができた。スロットルを3秒もオフにすることができたんだ」

「でのその後、ふたつの長いストレートが待っていた。ルイスが僕に迫ってきたふたつ目のストレートでは、足が震えているのを感じることができた。筋肉が痙攣していたから、コントロールできなかったんだ。最後のセクターでは、足が完全に震えていたんだ」

 このセーフティカー解除時の手順については、今も論争が続いている。タイヤを変えていないハミルトンと、タイヤを交換したフェルスタッペンの間にいた5台の周回遅れのみをリードラップに戻したことで、有利不利が生じてしまったのではないかと言われている。

 ただフェルスタッペンは、自身のチャンピオンの輝きが、その論争によって失われるわけではないと考えている。

「そんなこと、まったく思ったことはない。とても良いシーズンだったし、本当にチャンピオンに値すると思っている。僕も運が悪い時があった」

「人々は、最後のレースのことを覚えているかもしれない。でもシーズン全体を見れば、チャンピオンシップはもっと早く決着がついたはずだった」

 

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