フェルスタッペン、ハミルトンの”指摘”に反論「僕が証明すべきことは何もない」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)の指摘に反論。「僕に証明しなければいけないことはない」と語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季毎レースにわたって優勝争いを繰り広げているライバルとも言えるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)について、「彼にはおそらく、証明すべきことがたくさんあるんだろう」と語ったが、当のフェルスタッペンはこれを否定。「証明すべきモノは何もない」と語った。
ハミルトンとフェルスタッペンは、今季ここまでの4レース全てで、激しい優勝争いを展開。結果ハミルトン3勝、フェルスタッペンが1勝を挙げ、全レースでこのふたりが1-2位を独占している。
そのいずれのレースでも、フェルスタッペンはハミルトンに対してアグレッシブな戦いを披露。ポジションを奪い取ろうとした。特にスペインGPのスタート直後にはあわや接触というシーンもあり、ハミルトンは「スペースを残すことを確実にしなければいけなかった」と語った。
ハミルトンはモナコGPの水曜日に会見に応じた際、「これまで、インシデントを避けるためにうまくやってきた」と語ると共に、フェルスタッペンについては「おそらく彼は、証明すべきことがたくさんあると感じているんだろう」とも発言した。
しかし当のフェルスタッペンは、これまでの激しい”攻め”については何かを証明するためのモノではなく、接触を避けられたのは両方のドライバーの功績だと語った。
「いや、証明すべきモノは何もないよ」
フェルスタッペンはそう語った。
「接触を避けられたのは、両方のドライバーによる功績だ。だから僕らはうまくやっている」
「でも、確かに僕らは激しくレースをする。そして、お互いに接触を避けてきた。だからコース上で激しく戦い続けられることを願っている」
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは先日、ハミルトンとフェルスタッペンがコース上で接触するのは「時間の問題」だと発言した。この発言についてフェルスタッペンは、ドライバーが意図的にクラッシュしようとしていると示唆するのは、間違ったことだと語った。
「正直に言って、そういうことにこれ以上何を言うべきか分からない」
「僕らは決して、クラッシュしようとなどということはしない。そうだよね? そういうのは、いくつか興味深い”記事タイトル”を作るためだけの発言だ」
「時間の問題だと言うと、視聴者は少しばかり増えるかもしれない。これまでに複数の素晴らしいレースがあったと言うよりもね。しかもより多くの人が、タイトルをクリックすることになるだろう」
今季はアストンマーチンのドライバーとしてF1を戦うセバスチャン・ベッテルは、ドライバーたちがホイール・トゥ・ホイールの戦いを繰り広げる際、どれほど限界で戦っているのか、外からは正しく評価されていないように感じると語った。
「外から見ている人たちが理解していないように思うことのひとつは、そういう戦いがどれほど接近したところで行なわれているか、そして意図しないことがどれほど簡単に起きてしまう可能性があるかということだと思う」
「自分自身、もしく相手をコース外に追いやってまで、オーバーテイクしようとするドライバーは誰もいない。それは、誤った方向に進んでしまうリスクが非常に高いからだ」
「しかし、前を行くマシンを追い抜きたい、あるいは自分のポジションを守りたいという時、ごく僅かなマージンしかない。だから、ほんの僅かな時間でミスに繋がってしまう」
「これまで、彼らふたりは本当にうまくやっている。それは彼らがふたりとも、高いレベルの能力を持っているということを示していると思う。クラッシュを待ち望んでいるという人たちがいる理由がわからない。彼らはクラッシュすることなく、すごく接近したバトルを繰り広げてきたんだ。そのことで、誰もが興奮すべきだと思う」
「興奮すべきことはクラッシュではなく、ドライバーたちのスキルだ。何か(パーツ)が飛んでいれば、確かにエキサイティングだと思うけどね。でも僕らとしては、なんとか正しいところでギリギリで留まり、それをコントロールするのが楽しいことなんだ」
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