モチベーション十分のフェルスタッペン、王者として臨む今季に「証明すべきモノなどない」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今季のF1で証明すべきことはないと考えており、人々は昨年、ルイス・ハミルトンを相手に彼が打ち立てた記録を「忘れている」と語った。
写真:: Erik Junius
昨シーズン、劇的な形で自身初のワールドチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。バーレーンGPから始まる2022年シーズンは、王者としてタイトル防衛、連覇を目指す年となる。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)とのタイトル争いの天王山となった昨シーズンの最終戦アブダビGPでは、FIAレースディレクターのマイケル・マシによる判断が物議を醸したものの、フェルスタッペンとレッドブルは常に、そうした状況がフェルスタッペンの成功を汚すものではないと主張している。
金曜日にバーレーンで行なわれた記者会見に登壇したフェルスタッペンは、昨年の成績に言及し、今年証明すべき点があるのではないかとの指摘を否定した。
「いや、僕は最多勝と最多ポールポジション、そして最多リードラップでそれを証明したんだ」とフェルスタッペンは語った。
「人々はそれを忘れている。彼らはアブダビしか見ていないようだが、僕たちはアブダビだけでなく、1シーズンにもっと多くのレースをしているんだ」
フェルスタッペンは昨年、ハミルトンよりも多くの勝利(10勝対8勝)、ポールポジション(10回対5回)、表彰台(18回対17回)を獲得し、2倍以上(652対297)の周回数をリードしている。
フェルスタッペンは、今季このような記録を繰り返すのは難しいと考えているが、パフォーマンスという点では今年もまだステップアップできると考えているようだ。
「昨シーズンを振り返ると、あのシーズン中でさえ、もっと勝てたと思っていたし、もっとポールも獲れたはずだ」
「でも、そうするためには本当に競争力のあるクルマが必要なんだ。だから、もう一度同じようなことをするのは本当に難しい」
「もちろん、常により良くなるよう努力するのは当然だ。だから、もしまた競争力のあるクルマがあれば、同じようなことができると思う」
昨年12月に世界チャンピオンに輝いたフェルスタッペンは、それをF1での「最後の成果」だと呼び、今後の成功は「ボーナス」だと語っていた。燃え尽きてしまったようにも聞こえるコメントだが、彼はバーレーンで、モチベーションがこれまでと同じように強いままであることを明らかにした。
「モチベーションは同じか、それ以上だ。勝ち続けたいし、前に出たいからね」
「特に昨シーズンの後はね。でも、小さい頃はいつもF1ドライバーになることを夢見ていたし、いつかチャンピオンになれたらいいなと思っていた」
「それが実現したんだ。でも、レースで勝ちたいとか、そういう気持ちは変わらない。そのために僕はここにいるんだ」
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