抗議に舌戦……尾を引くフェルスタッペンのクラッシュ。でも本人は「興味ない。レースに集中している」
F1イギリスGPで発生したルイス・ハミルトンとのクラッシュをきっかけにした舌戦は今も続いているが、当事者のマックス・フェルスタッペンはそうした舌戦に興味はないと語った。
Max Verstappen, Red Bull Racing
Andy Hone / Motorsport Images
F1第10戦イギリスGP決勝で発生した、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の接触と、それによるフェルスタッペンの大クラッシュは、今も激しい論争が続いている。しかし当のフェルスタッペンは、それに立ち入るつもりはないと話す。
フェルスタッペンとハミルトンのタイトルを争うふたりはレース1周目に接触し、フェルスタッペンはこの影響で激しいクラッシュを喫してリタイア。ハミルトンには事故の責任があるとして10秒のタイム加算ペナルティが科されたが、彼はそれを跳ね返して優勝し、フェルスタッペンとのポイント差を一気に縮めることに成功した。
一方でレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表やヘルムート・マルコ博士はハミルトンへの裁定や、レース後のメルセデス陣営の振る舞いなどに不快感を示し、激しい批判が行なわれた。
メルセデスのトト・ウルフ代表はレッドブル側のコメントが“行きすぎ”と感じていると明かしたが、レッドブル側の怒りは収まらず最終的にFIAに対して事故の再検証を申請するに至った。
イギリスGPの一件は新たなステージへと入ったと言えるが、当事者たるフェルスタッペンはこうした争いについて興味は無く、コース上での走りに集中していると語る。
「メディアの騒ぎに言うことはあまりないんだ。正直に言って僕はこの件に巻き込まれることにあまり興味がない」と、フェルスタッペンは話す。
「クルマに乗っていたから、シルバーストンで何が起こったのかは分かっているし、当然ながら僕のレースがどう終わってしまったのかもきちんと分かっている。でも今はチャンピオンシップで優位に立てるように、コース上でベストを尽くすことに集中している」
「チームが公式的な事や、クラッシュ後に調査が必要なことなどは引き受けてくれる。僕の仕事はいつもどおり最善を尽くして、日曜日に勝利を狙っていくことだ」
なおフェルスタッペンはクラッシュ後に念の為病院へ搬送されCTとMRI検査を受けたが、打撲や痛み以外の大きな怪我はなかった。
彼は先週末、ハンガリーGPでの復帰を前にシムレースのスパ24時間レースに参加。SNSにもトレーニングを再開させている姿を投稿するなど、体調に問題がない様子を明かしている。
「ちょっと打撲はあるけど、ああした大きな衝撃を受けた後ならこれは普通のコトだ。でもトレーニングはしているし、フィーリングは良いよ」
「24時間のシムレースにも参加したけれど、シートに長時間座って身体がどう反応するかを確認する良いテストになった」
「間違いなく大丈夫だと感じているし、そのおかげで今週末(ハンガリーGP)にも前向きな感覚がある。レースに臨む準備はできているよ」
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