逆転優勝のフェルスタッペン、頭を使った”トリック”奏功「やっとシーズンが始まった感じだ!」
マックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレールとの長いバトルの末、サウジアラビアGPを制する上で、”スマートなトリック”が鍵になったと振り返った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースは、中盤から終盤まで、フェラーリのシャルル・ルクレールとレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップ争いを展開した。
レースはスタートからポールシッターのセルジオ・ペレス(レッドブル)が首位を走っていたが、ペレスのピットストップ直後にセーフティカーが出動。これがペレスに不利に働き、首位にはルクレール、2番手にフェルスタッペンが浮上した。
ルクレールとフェルスタッペンはファステストラップを叩き出し合い、2秒以下のギャップのままラップを重ねた。
50周のレースが終盤に差し掛かった42周目、フェルスタッペンは最終コーナーでルクレールの前に出た。しかしルクレールはメインストレートでDRSを使い、ターン1でトップを奪還した。
その2周後、フェルスタッペンは再び最終コーナーでルクレールに接近。すると今度は双方がメインストレートでDRSを使おうと強くブレーキングし、タイヤをロックさせた。
ここでもルクレールを抜けなかったフェルスタッペンだが、47周目に絶妙な距離で最終コーナーに進入。メインストレートでDRSを使って、ルクレールを抜き去った。
開幕戦バーレーンGPでは、ルクレールがあえて早めにブレーキングし、DRSを使って抜き返すという戦略を駆使。今回も同じような戦略を採ったが、それを打ち破った形だ。
Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, Charles Leclerc, Ferrari, 2nd position, congratulate each other in Parc Ferme
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
フェルスタッペンはレース後、DRSゾーンで”スマートなトリック”を使ったことが勝利への鍵だったと認めた。
「かなり接近して、0.5秒以内につけるとうまくコーナーを脱出することができるんだ」
そうフェルスタッペンは語った。
「そしてそれが、実際にオーバーテイクをする際によりトリッキーにさせていると思う。昨年と比べると、最終コーナーでのオーバーテイクはかなり難しくなっているんだ」
「最終コーナーで賢いトリックを使うのは簡単ではなかったが、最終的には前に出ることができた。でもその後、彼は常にDRSを使っていたし、最後のラップのイエローフラッグで、どれだけアクセルオフすればいいのか、それが許されるのか、許されないのか分からなかった」
フェルスタッペンは、ダウンフォースの面でアドバンテージがあるルクレールのDRS圏内に入るのに苦労したため、長期戦を覚悟したという。
フェルスタッペンは最後の10周までタイヤを温存し、トップスピードのアドバンテージを活かそうとしたと語った。
「本当にタフなレースだったけど、いいレースだった。僕たちは激しいトップ争いを繰り広げ、長期戦に突入したんだ」
「彼らはコーナーがとても速くて、僕らはストレートが速かった。終盤は僕らの方がペースが良かったから、何とか追い抜こうとしたんだ。タフなレースだったが、ようやくシーズンが始まったという感じだ」
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