ベッテル、ピンクヘルメットへの変身に葛藤はなし。環境問題への“認識”広げることを重視
セバスチャン・ベッテルは、2021年シーズンのヘルメットデザインをBWTとのコラボレーションにより大きく変更したが、それまでのドイツ国旗デザインにこだわることは重要ではなかったと語っている。
2020年限りでフェラーリを離れ、今年からアストンマーチンへと移籍したセバスチャン・ベッテル。彼は今年、ヘルメットのデザインをチームのスポンサーであるBWTのコーポレートカラーでもあるピンクへと一新したが、そこではプライドは重要ではなかったと語る。
ベッテルは今年、オーストリアの水処理会社であり、アストンマーチンのスポンサーでもあるBWTとアンバサダー契約を締結。BWTはペットボトルではなく、蛇口から直接飲める健康的な飲料水を提供するための運動を行なっており、今回のベッテルとのタイアップも、その認知度を高めていくことが目的である。
またベッテル自身も以前からペットボトルの使用量削減といった環境保護への取り組みをしてきたこともありBWTの取り組みに賛同している。
両者のパートナーシップ締結の結果、ベッテルは今季のヘルメットデザインを大きく変更。BWTを象徴する色であるピンクをメインとし、彼らの掲げる『Change the world, sip by sip(ひと口ずつ、世界を変えていこう)』というメッセージも記したものとなった。
ベッテルの昨年までのヘルメットデザインは、母国ドイツの国旗をイメージした3色のストライプが入っていた。しかし今回のデザイン変更によって、そのドイツ国旗のイメージだったストライプもBWTのピンクをグラデーションで表現したものへと変わった。
このデザイン変更について訊かれたベッテルは、ドイツ国旗風のデザインにこだわることに誇りがあるわけではないと語った。
「ドイツ国旗にこだわることには何もプライドは持ち合わせていない。デザインは似ているし、中核は依然として同じだ。でもメッセージが明確なのは明らかだけどね」
「BWTはこのチームとの歴史があり、強力なパートナーシップを結んでいるだけではない。背後には強力な技術力があって、通常なら苦労する場所でも飲用可能な水を手に入れることができる。僕の家にもそれがあるんだ。ペットボトルはこれ以上使いたくないし、ゴミが出るのを避けているんだ」
「F1はパドック内のプラスチックごみの量を減らすためにとても懸命に努力していると思う。ここ数年僕もベストを尽くしているけど、BWTのようなソリューションを提供する会社があるんだ。より良い未来、より良い世界のために成長すべきだし、しなくちゃならない」
「僕はこの提携のメインとなるのは、“認識”を広げていくことだと思っている。これまでと異なった色でヘルメットを飾るのは小さな出来事だけど、とても多くの人に(メッセージを)届けることができる。だからみんながこれが届けばハッピーだ」
ベッテルはそう語った。ただ先日行なわれたプレシーズンテストではドイツ国旗の色を取り入れたデザインのピンクヘルメットも目撃されており、シーズン中に何度かデザインが変更される可能性もあるということだ。
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