F1王者ベッテル、”ウクライナ国旗”カラーのヘルメットでテスト参加&ドライバー全員で”No War”連帯示す
アストンマーチンF1のセバスチャン・ベッテルは、バーレーンテストにウクライナ国旗カラーと“No War“の標語を盛り込んだ新デザインのヘルメットで参加している。
写真:: JMD Jens Munser Designs
バーレーン・インターナショナル・サーキットで3月10日から3日間のF1プレシーズンテストが開始。このテストに、アストンマーチンF1のセバスチャン・ベッテルはウクライナ国旗カラーのヘルメットで参加している。
2月末にロシアによるウクライナへの侵攻が始まった際、ベッテルはF1の対応よりも早くに”ロシアGP欠場”の意向を明らかにするなど、率先して発言を続けてきた。
結果的にF1はロシアGP開催断念を決め、さらに契約も解除。世界的なロシアに対する制裁の動きに同調することとなった。
バーレーンテストの開始に先駆けては、GPDA(グランプリドライバーズ協会)の理事でもあるベッテルがドライバー陣との話し合いを持ち、さらに意思表示を行なっていくことを示唆していた。
そしてテスト前夜、GPDAはウクライナ情勢に関する意思表示として「NO WAR(戦争反対)」の横断幕(ひまわりはウクライナの国花)を用意。ドライバーもそのロゴTシャツを着用しグリッド上で特別な写真撮影を実施し、各々がSNS上で連帯を表明している。
さらに10日(木)には、ベッテルがウクライナ国旗の青と黄色のカラーリングに、前述のNO WARロゴがあしらわれた新しいヘルメットを伴ってテストへ出勤。普段はドイツ国旗カラーのヘルメットを使用してきたベッテルだが、ウクライナ国旗カラーを使用することで改めて意思表示を行なっていた。
なおルイス・ハミルトン(メルセデス)は、現地への到着が遅れていたため、テスト前日に行なわれた「NO WAR」写真撮影には参加できていないが、後にSNSへ情勢に対する思いを綴った。そこには次のように記されている。
「僕の心は、ウクライナの自由と平和という価値観に立脚する勇気ある人達と共にある」
「この世界で発生している危機的状況を知り、重苦しい気分になっている人、自分たちの日常で起こっていることは取るに足らないことだと感じているのは、僕だけではないと確信している」
こうしたGPDAによるウクライナ支持の試みは、F1側も全面的に支持しており、さらにFIAのモハメド・ベンスレイエム会長も支持を表明している。
なおハースF1はロシアによるウクライナ侵攻を受け同国の企業ウラルカリとのスポンサー契約を解除。さらにロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンとの契約も解除し、後任としてケビン・マグヌッセンを迎えている。
またニキータ・マゼピンと、ウラルカリのオーナーでもある父ドミトリーはその後、EUの制裁対象者に指定を受けている。
Helmet of Sebastian Vettel, Aston Martin
Photo by: JMD Jens Munser Designs
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