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ヤマハ、ロッシ離脱で“一致団結”が可能に? ビニャーレス「今年はひとつのチームになれる!」

ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは2021年シーズンにバレンティーノ・ロッシがペトロナス・ヤマハSRTへ移籍することで、結果として“ひとつのチーム”としてまとまることが可能になると考えている。

Massimo Meregalli Yamaha Factory Racing team manager, Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing, Lin Jarvis. Yamaha Motor Racing managing director

写真:: Yamaha MotoGP

 2月15日、ヤマハは2021年シーズンに向けたチームローンチイベントを実施。今季は長年ファクトリーチームに所属してきたバレンティーノ・ロッシがペトロナス・ヤマハSRTへ移り、後任にはファビオ・クアルタラロが加入することになった。

 クアルタラロとチームメイトとなるのはマーベリック・ビニャーレス。彼は今季、ロッシがチームを去ったことを機に、ヤマハが“ひとつのチーム”としてまとまることが可能になるのではないかと考えている。

 ビニャーレスは過去3年間の戦いにおいて、ヤマハは内部の団結が欠けていたと感じている。そして今現在は“バレンティーノ・ロッシのチーム”と“マーベリック・ビニャーレスのチーム”という区分は存在しないと考えており、今季はより一丸となって戦っていくことができると彼は指摘した。

「僕はチーム内での団結はとても大事だと思っている。ここ3年間は皆がそれぞれでやっていたからね」

 ローンチイベントに出席したビニャーレスはそう語った。

「僕らはひとつになっていなかった。エステバン(ガルシア/クルーチーフ)やリン(ジャービス/マネージングディレクター)そしてマッシモ(メレガリ/チームマネージャー)とともに僕らがやろうとしているのは、20〜24人のスタッフを内部でひとつのチームにすることだ」

「僕にとってこれは良い雰囲気や感触をキープするためにはより重要なことだと思っている」

「過去数年、それは難しかった。それはバレンティーノのチーム、僕のチームと言う風に別れていたからね」

「今、僕らにはひとつのチームとしてまとまるチャンスがあると思うし、ふたりのライダーが同じ方向を目指して進む事ができると思う。僕らふたりはあるレースではとても良かったのに次のレースでは悪いというのがあったから、団結することができるはずだ」

「マシンがあるサーキットから別のサーキットでこんなにも変化するなんて、僕には信じるのが難しいことだった」

「だからまず最初にこうした問題全部を解決していかないといけない。そうすれば結果は出るはずだ。ヤマハには速さがあるんだ。予選も良いし、良いレース、良いリズムがあるんだから」

「だから僕らはより詳細な情報が必要なんだ。細部により深く潜って行く必要があるんだ。メレガリとリンはこうしたすべての詳細にも関与していると思う」

 クアルタラロもこうしたビニャーレスの発言に同意する。彼は昨シーズン全体を通じて、自身とビニャーレスが似たようなパフォーマンスを示していたと指摘。それがマシン開発に役立つはずだと考えているのだ。

「去年のヘレス連戦では僕らは続けてワンツーフィニッシュを記録した。それからチャンピオンシップを通じて結局は大体同じ位置だった。僕が7番手なら彼は8番手、その逆もしかりだ」

 クアルタラロはビニャーレスのコメントに対する意見を訊かれると、motorsport.comにそう答えた。

「だからいつもかなり近くに居たんだ。シーズンの終わり頃には、1位や2位にファクトリーマシンを持っていけなかった」

「僕たちは良いか悪いかのどちらかだった。だから大体は同じような不満を抱いていると思うし、一緒にいい仕事をしていけると思うよ」

「ライディングスタイルも違うから常に同じコメントを出すことは難しい。でも確かに同じ問題を抱えてきたんだ。だから僕は同じ方法でプッシュしていく必要があると思うし、そうできたら素晴らしいだろうね」

「もちろんマーベリックは僕の第一のライバルだ。だけど8位と9位じゃなく、1位と2位を争えるなら、一緒にやっていったほうがずっと良い」

「だから僕らは良いライバルになれるし、バイクも改善できると思ってるよ」

 

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