ポルシェ、フォーミュラEの次世代マシン”Gen3”をシェイクダウン。「第一印象は良好」とウェーレイン
ポルシェのパスカル・ウェーレインは、フォーミュラEの次世代マシン”Gen3”をシェイクダウン。「第一印象は良好だ」と初走行の感想を述べた。
写真:: Porsche Motorsport
ポルシェは、ドイツ・ヴァイザッハの開発センターでフォーミュラEの次世代マシンである”Gen3”をシェイクダウン。マシンをドライブしたパスカル・ウェーレインは良好な第一印象を得たと語った。
来季の2022-23年シーズンから導入されるGen3マシン。350kW(475PS)の駆動モーターをリヤに搭載し、計600kW(フロント250kW、リヤ350kW)の回生制動能力を持っている。リヤブレーキは回生モーターのみによって行なわれ、油圧式ブレーキは搭載されない。
レース中に使用される全エネルギーの約40%はその回生によって賄われることとなり、現行のGen2マシンから約15%の向上となる。
また来季からタイヤを供給するメーカーがミシュランからハンコックへ代わり、そのタイヤは素材の4分の1以上に天然ゴムと再生繊維を使用する。シャシーにも麻やリサイクルされたカーボンファイバーを使用するなど、サスティナブルな素材を積極的に採用している。
今回のシェイクダウンテストはフルパワーでの走行ではなかったものの、初走行を終えたウェーレインはGen3マシンに好印象を得たようだ。
「とても興味深い一日だったし、新しいGen3マシンを初めてドライブできたことは素晴らしかった」
「最高の気分だし、もうすぐフルパワーでテストできると思うとワクワクするよ。今回の第一印象はとても良かったし、もっと走りたいと思わせてくれた」
Porsche Gen 3 car
Photo by: Porsche Motorsport
【ギャラリー】Gen3始動! ポルシェ、フォーミュラEの次世代マシンで初走行
ポルシェ・フォーミュラEチームのディレクターであるフロリアン・モドリンガーはシェイクダウンを終え、非公開で行なわれる最初のグループテストに向けたマシンの初期セットアップを整える作業に着手すると語った。
「今回、開発センターのテストコースでのシェイクダウンが成功し、我々はGen3での第一歩を踏み出すことができた」とモドリンガーは語る。
「実現にこぎ着けたチームの多大な努力に感謝したい。シーズン9に向けて、ニューマシンをコースに出し初走行を行なうことは、技術的にも運営的にも大変な作業だった」
「ここから数日、数週間、さらにマシンを進化させられることを楽しみにしている。我々はシステム面でより良い調整を行ない、マシンパフォーマンスの向上に取り組むつもりだ」
ポルシェは来季からアンドレッティにもパワートレインを供給。フォーミュラEでの初のカスタマーであるアンドレッティは今季BMWとの契約が満了となることから、ポルシェと”長期”のパワートレイン供給契約を結んでいる。
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