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【分析】過激なサイドポッドだけじゃない! レッドブル『RB18』の注目ポイント

レッドブルのRB18は、発表会とは大きく異なる姿をバルセロナのプレシーズンテストで見せた。その過激な形状のサイドポッド以外にも注目ポイントは存在する。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

Erik Junius

 レッドブルがバルセロナのプレシーズンテストでRB18の実車を公開した際、非常にアグレッシブなサイドポッドに注目が集まっていた。

 3月10日からスタートするバーレーンでのプレシーズンテストで、マシンがさらなる進歩を遂げる可能性もあるが、サイドポッド以外にも注目ポイントがいくつかあることがわかる。

 RB18のビームウイングは、レッドブルが唯一採用したデザインであると言える。他のチームは昨年のFOMが発表したショーカーやレンダリング画像で見られたトンボの羽のような配置を好んでいる。

RB18のビームウイング。右円内は他チームに多いデザイン

RB18のビームウイング。右円内は他チームに多いデザイン

Photo by: Giorgio Piola

 レッドブルのデザインは、ふたつのエレメントを互いに重ねて配置し、一番下にあるエレメントの角度を大きくしている。

 これはディフューザーとの相互作用を強化するもので、上側のエレメントはこれらの空力構造とリヤウイング上部のエレメントとをつなぐ、中間的なフローコンディショナーとして機能する。

 2014年に廃止されるまでは、ビームウイングはディフューザーとリヤウイングが作り出す気流を繋ぎ、調整するための強力なツールであり、レッドブルはこのデザインで、そうした考え方を継承しようとしているようだ。

RB18のリヤ部分。エンジンカウルが外され、パワーユニットとサスペンションの一部が見える

RB18のリヤ部分。エンジンカウルが外され、パワーユニットとサスペンションの一部が見える

Photo by: Giorgio Piola

 レッドブルがRB18でサスペンションを大きく変えてきたことも無視できない。フロントはプッシュロッドからプルロッド式へ、リヤはプルロッドからプッシュロッド式に変更しているのだ。

 レッドブル、そしてテクニカルディレクターのエイドリアン・ニューウェイが、かつてリヤサスペンションでF1に革命を起こした立役者であることを考えると、これは非常に興味深い。

 2009年、レッドブルはRB5にプルロッド式リヤサスペンションを採用。それがベストソリューションとして認められ、その後グリッドの至るところでプルロッド式のリヤサスペンションが採用されたことを忘れてはならない。

 プッシュロッド式への変更は、空力的な要因によるところが大きく、盛り上がるフロアセクションの邪魔にならないようにサスペンションエレメントを配置することがより重要になるからだ。また、グラウンド・エフェクトが復活した新しいレギュレーションにより、その価値はさらに高まっている。

 この変更により、リヤサスペンションはコンポーネントがより高い位置に搭載されるため、重心位置が高くなるのはデメリットだ。だがセットアップの変更が必要になった場合、エレメントにアクセスしやすくなるため、妥当なトレードオフだと言えよう。

Red Bull Racing RB18 front suspension
Red Bull Racing RB16 front suspension

 RB18のフロントに関しては、サスペンションだけが変更点ではない。プルロッド式はメカニックがアクセスしづらいのが欠点のひとつだが、ロッドの中心部に調整機構が移動しており(左図中の青い矢印)、この問題を解決している。

 サスペンションアームのレイアウトも興味深い。昨年のRB16B(右図)と同様、ウィッシュボーンのうち一本は、バルクヘッドを貫通するモノアームを採用。ただ、プルロッド式サスペンションの採用により、バルクヘッドを貫通しているのはフロントアッパーアームとなっている(左図の赤矢印)。

 このアームはできる限り高い位置に取り付けられている。一方、アッパーアームの後ろ側は低い位置にオフセットされている。これらの選択は、サスペンション後方への気流に影響を与える。また、この配置はブレーキング時にフロントエンドのピッチングを抑え、コントロールしやすくするためのものであるように思われる。

 フロントエンドのピッチングをうまくコントロールできれば、多くのチームで問題となっている”ポーポイズ現象”の対策にも役立つはずだ。

レッドブルのアンダーシャシースプリッター

レッドブルのアンダーシャシースプリッター

Photo by: Giorgio Piola

 ステアリングアームは、フロント側のロワアームに沿うように配置されている。リヤ側のロワアームは、アッパーアームと同じようにオフセットされている。

 また、RB18のアンダーシャシースプリッター(赤矢印)の前面には、細い溝が設けられているのも気になるところ。

 他のチームも同じようなスロットを備えていることから、内部に収められたコンポーネントの冷却を担っているのではないかと推測される。

 そのコンポーネントは電子機器であるケースが多いが、レッドブルは2021年に補助オイルタンクをこの位置に収めることを選択したことを忘れてはならない。

 マシンがガレージに戻されたとき、小さな円筒形のクーラーがこのインレットに取り付けられているのがわかる(青矢印)。このクーラーは、ブレーキを冷却するためのブレーキダクトブロワーが取り付けられるブラケットも備えているようだ(緑の矢印)。

 
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