ウイリアムズに訪れた変化、”セナのロゴ”がマシンから消える。カピト代表「前に進みたい」
ウイリアムズのチーム代表であるヨースト・カピトは、1995年からチームのマシンに入れられてきた、アイルトン・セナのロゴをマシンから取り外した理由について説明した。
Williams FW43B nose detail
Uncredited
ウイリアムズは、アイルトン・セナがイモラで亡くなった翌年である1995年から、セナに敬意を表し、彼を象徴する”S”のロゴをマシンのノーズに掲げてF1を戦ってきた。
しかしその伝統は、2022年には引き継がれなかった。チームが2022年のマシン『FW44』のカラーリングを発表した際、セナのロゴはなかったのだ。
この決定について訊かれたチーム代表のヨースト・カピトは、前に進む時が来たと話し、1994年のサンマリノGPで起こった悲劇をドライバーに思い出させるのはやめたいと述べた。
そして、ロゴを掲げる代わりにウイリアムズのミュージアムに専用のスペースを設けて、セナを称え続けるという。
「我々の決断は、今後は前に進んでいきたいということだ」
「ドライバーたちがクルマに乗るたびに”S”を見せ、何が起こったかを思い起こさせるようなことは、しないようにする必要がある」
「だから今こそチームは前に進み、セナに敬意を払い、ミュージアムに専用のスペースを設けて、そこで彼を称えるべきだと思うんだ」
カピトは、セナの遺族とこの決定について相談をしていないとしながらも、セナ財団との協力関係を強化するための努力はしていると述べた。
「我々は遺族と相談はしていないが、財団と協力している。財団との取り組みを増やし、どうすればセナ財団をもっとサポートできるかを考えている」
「より多くの人々がその恩恵を受けると思う。特に財団を通じて人々を助けることができれば、それは素晴らしいプログラムになると思う。だが、それはまだ最終決定されていない」
1994年末に設立されたアイルトン・セナ財団は、アイルトンの妹ビビアンが主宰するブラジルのNGOで、ブラジルの若者の教育や社会プログラムを支援するために資金集めを行なっている。
ウイリアムズはFW44を発表したものの、マシンはショーカーにカラーリングを施したモノに過ぎず、実車は公開されなかった。ただ、ドライバーのアレクサンダー・アルボンとニコラス・ラティフィは、15日(火)の午後にシルバーストンでFW44実車のシェイクダウンを行なうようだ。
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