離れてわかる、彼の大切さ……ウイリアムズ、ラッセル不在のサクヒールGPで痛感
ウイリアムズはF1サクヒールGPでジョージ・ラッセルをメルセデスにレンタルした際、ラッセルを“恋しく”思ったことを認めた。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1サクヒールGPでは、メルセデスのルイス・ハミルトンが新型コロナウイルス感染によって欠場を強いられた結果、ジョージ・ラッセルがその代役として抜擢された。
メルセデスにラッセルを貸し出したウイリアムズは、代役としてリザーブドライバーのジャック・エイトケンを起用していた。
しかしラッセルの不在はウイリアムズにとって、“先導役”となる人物が居なくなるということであり、その違いにチームは気付かされたという。
「ジョージが恋しかったことに疑いはない」
そう語ったのは、ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンだ。
「恋しいのは彼の速さだけではなく、マシンや特にタイヤに関する助言もだ」
「ああ、簡単なことじゃない。経験の価値というのは計り知れないし、確かに以前よりも少し厳しかった。だが(ラティフィとエイトケンに)公平に言うと、ふたりとも良い仕事をしてくれたと思う」
メルセデスがラッセルを起用した理由のひとつに、若手にトップチームでのレース経験を積ませることが非常に有益だということが挙げられていた。
ラッセルは実際にトラブルが発生するまでは優勝に手が届く位置でレースするなど、得難い経験をしたと言えるだろう。またメルセデスでの経験をウイリアムズに持ち帰り、自身の成長とチームの開発両方に役立てることが可能だろう。
ただロブソンはラッセルの持ち帰る経験に利点があると認めたものの、マシンパッケージを変える助けになるかという面では重視していないと話した。
「今後、彼とまた話をした時に分かってくると思うが、突然彼ら(メルセデス)のマシンへと変えるような何かを言えることはない」
「直接関係のあることはかなり限定されるだろう。彼らがジョージに伝えることにも限界があるし、彼が我々に伝えるのが合理的であることも限定される」
「いずれにせよ、多くのことはあまり関連はないと思う。メルセデスのクルマと我々のクルマとで、非常に異なっているのは明確だからだ」
「ただ興味深くはある。ジョージはタイヤを彼らがどう準備しているのか、レースをどうスタートさせているのかといった、いくつか有益な経験を得ただろう。そしてそれらは直接関係はないかもしれないが、少なくとも彼にとってはいくつかアイデアを入手することができたはずだ」
「彼にとってこれはまた別の経験で、それ自体良いことだ。レースでの素晴らしい経験が彼の自信と現在のF1レースへの理解という面で役立ってくれればと思う」
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