トト・ウルフ、アストンマーチンの株式を購入も、メルセデスF1の代表職は継続濃厚
メルセデスF1チームの代表を務めるトト・ウルフが、アストンマーチンに個人投資をしたことがmotorsport.comの調べで分かった。ただ、彼は現在のメルセデスでの職務を全うする考えのようだ。
Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG
Mark Sutton / Motorsport Images
以前にも報じたように、メルセデスのF1チームを率いるトト・ウルフは、ローレンス・ストロールが経営に参画したアストンマーチンへの個人投資を検討していると噂されていたが、実際に同社の4.77%の株式を購入したことがmotorsport.comの調べで明らかとなった。
ウルフとストロールは友人関係にあり、ストロールがオーナーを務めるレーシングポイントはメルセデスのカスタマーチームとして緊密な関係を築いている。そんなレーシングポイントは、2021年からアストンマーチンに名称を変更することとなっている。これはストロールがアストンマーチンの大株主となったためだ。
ウルフはアストンマーチンでCEOなどの職に就くことを繰り返し否定しているが、個人的な投資の一環として株式を購入することは長い間検討されていた。
アストンマーチンは現在、メルセデスのライバルチームであるレッドブルの主要スポンサーを務めているため、ウルフがそこに投資をすることは一見すると珍しいケースに思われる。ただ、メルセデスの親会社であるダイムラーはアストンマーチンの株を所有しているため、利害関係の衝突はない。
ダイムラーは2013年、アストンマーチンの次世代車にハイパフォーマンスエンジンを供給することを条件に、同社の株式(投票権なし)を5%受け取る契約を結んでいる。よってダイムラーは現在、アストンマーチンで最大のエンジンサプライヤーとなっているため、将来の投資パートナーに対する拒否権も持っている。
そしてウルフはアストンマーチンの株式を4.77%分購入したとみられているが、株式の希薄化によってその価値は下がり、実質的には0.95%の株式を所有していることとなる。
メルセデスの広報担当者は次のように語っている。
「保留中の権利問題により株式が希薄化されたため、この取引は(ウルフが)アストンマーチンの株式の0.95%を所有していることを意味する」
「これは金融取引であり、トトのパートナーシップとメルセデスでの役割は、この取引の影響を受けない」
ウルフは現在、メルセデスと2021年以降も契約を延長してチームに留まることについて話し合っている。彼は自身の役割を変更することができるが、今後も引き続きメルセデスのチーム代表として残ることはほぼ確実と思われる。
先日、ウルフはオーストリアのメディアに対して次のように語っていた。
「私は(メルセデスで)8年目を迎えている。このスポーツとこのチームが好きだ。しかしながら、冬の間に起こった出来事や特定の個人の振る舞いには少し驚かされた」
「もちろん、それは2020年以降に私が何をするのかという部分にも関係してくる。ただ、私はこれからもメルセデスのモータースポーツ部門、そしてF1チームの代表であり、短期的に見ればそれらが変わることはないだろう」
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