F1マシンに背中イジメられるハミルトン、カナダGP出られる? ウルフ代表も懸念認める
メルセデスのトト・ウルフ代表は2022年型マシンのポーパシングの影響で、ルイス・ハミルトンが第9戦カナダGPを“欠場”することになる可能性を示唆した。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
メルセデスF1のトト・ウルフ代表は、F1マシンの激しい底づき(ボトミング)によって、ルイス・ハミルトンが第9戦カナダGPを欠場する可能性もありえると示唆した。
6月10~12日に行なわれた第8戦アゼルバイジャンGPで、メルセデス勢はポーパシング現象に悩まされた。バンピーなバクー市街地サーキットでは、メルセデスのマシンは激しいバウンシングとボトミングによって、ドライバーが背中の痛みを訴えるほどだった。
決勝レースでは特にハミルトンがこの現象に悩まされた。彼はレース中に無線で背中の痛みを訴え、フィニッシュ後にマシンから降りる時も、そしてメディアインタビューの際にも身体の痛みに耐えていた。
ハミルトンはレース後の取材に対し「痛みで歯を噛み締めていたんだけど、アドレナリンが助けになった。特にここのストレートで経験する痛みは表現できないよ」と、辛い現状を語っていた。
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG, in Parc Ferme
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
ウルフ代表は、ハミルトンへの無線でこうしたマシンに乗せている現状を謝罪。また、彼はハミルトンが経験している状況が他よりも酷いものだと認めた。
「彼は本当に状態が良くない」と、ウルフ代表は言う。
「我々は解決策を見つけなければならない。現段階で、彼は恐らく全ドライバーの中で最も影響を受けてしまっていると思う。ただ、私がドライバー達に聞いた限りでは、大部分が何かを行なう必要があると言っていた」
そしてこのボトミングの身体への影響から、ハミルトンが連戦で行なわれる次戦カナダGPを走ることができない可能性は無いかとウルフ代表は尋ねられることになった。
「ああ、可能性はあるね。まだ彼と会って話してはいないが、あなた方も単なる筋肉の問題だけではないことは分かるだろう」
「つまり、(影響が)脊椎にまで及び、何らかの結果をもたらす可能性があるということだ」
そしてウルフ代表は、今後は欠場に備えてリザーブドライバーをしっかりと帯同させることが、理に適っているだろうと認めた。
「これはルイスだけの問題では無いと思う」
「彼は恐らく(ボトミングで)最も影響を受けている。しかしジョージ(ラッセル/チームメイト)も影響を受けているし、全体として他のドライバーも影響を受けている」
「解決策としては、我々のマシンをどのレースでも確実に走らせるためには、リザーブドライバーを確保にすることが重要かもしれない」
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