F1
メルセデスの2023年マシンは「DNAが変わる」とウルフ代表。”空力開発ハンデ”による逆襲に期待
メルセデスのトト・ウルフ代表は、今季のマシンが抱えた問題点を解決するために、来季は”DNA”を変える予定だと語った。

Luke Smith
編集: 2022/10/27 18:36
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メルセデスのトト・ウルフ代表は2023年に向けて、問題を解決するためにマシンの”DNA”を変える予定だと語った。
新しい技術規則が導入された2022年、メルセデスの今季マシン『W13』はレッドブルとフェラーリに対抗できるようなパフォーマンスを発揮できず。第19戦アメリカGPを終えた時点で、未勝利となっている。
メルセデスにとってはF1復帰2年目となる2011年以来、7度のF1王者であるルイス・ハミルトンにとってはF1キャリア16年目にして初めて、未勝利でシーズンを終える可能性が高まってきている。
ただ、チームはシーズンを通じて着実にマシンを進歩させてきている。アメリカGPでは今季最後のアップデートパッケージを導入。レッドブルのピット作業ミスも追い風に、ハミルトンがレース終盤まで首位を走ったが、残り7周でマックス・フェルスタッペンにオーバーテイクを許し、2位でレースを終えている。
メルセデスは、シーズン後半に行なうアップデート作業は、今季のマシンコンセプトにおいて見つかった問題を修正し、来季マシンの方向性を定めるためのものだと明言している。
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「マシンのDNAが来年に向けて変わるのは明らかだ」とウルフは言う。ただそれは、今季メルセデスが採用した、過激なゼロポッドなどのボディワークを一新するとは限らないという。
「必ずしもボディワークが大きく変わるということではないよ。でも、クルマのDNAの一部、クルマのアーキテクチャが来年に向けて変わることは確かだ」
メルセデスはシーズン序盤から、マシンのポーパシングやバウンシングに悩まされた。5月のスペインGPで初のメジャーアップグレードを行なったものの、メルセデスの苦戦は続き、マシンの設計段階から根深い問題を抱えていることが明らかとなっていた。
シーズンを通じて、メルセデスのW13はストレートスピード不足が大きなウイークポイントになっている。アメリカGPでも、フェルスタッペンはハミルトンを楽々とオーバーテイクしたことで、この問題が再び浮き彫りとなった。
ハミルトンはレース後、メルセデスが正しい方向に一歩を踏み出したと思うと述べながらも、フェルスタッペンが持つストレートでの巨大なアドバンテージを指摘した。
「DRSを使ったら、彼らは僕らより時速35kmくらい速いと思う」
「もし僕らが彼らの後ろにいたら、バックストレートでDRSを使って時速22kmくらいだ。だから、彼はすごく後ろから迫ってきたんだ」
「でもDRSがなくても、彼らは僕らより時速8kmは速いと思うから、ストレートでタイムをかなりロスしている。少なくとも1周でコンマ4秒はロスしている。だから、来年のマシンにはいくつかの改良が必要なんだ」
F1はコンストラクターズランキングの順位に応じて、空力開発に費やすことができる時間に差を設ける”空力開発ハンディキャップ”を昨年から導入している。メルセデスがシーズン終了時にランキング3位をキープしていれば、来年はレッドブルよりも14%多く風洞実験ができることになり、ウルフはこれが大きなステップになると考えている。
「2021年はずっと我々がトップチームで、コンストラクターズチャンピオンシップを獲得したから、それ(ハンディキャップ)がこれまでかなりのディスアドバンテージになっていたんだ」
そうウルフは説明した。
「だから2022年の前半は、風洞の時間がレッドブルの18ヵ月前と比べて7%少なかったんだ。フェラーリよりずっと少なかったわけだ。今はそれが逆になる」
「3位に入れば、レッドブルと比べて14%も多くなる。この時間差は、レギュレーションが意図した通りにアドバンテージを生み出し、挽回できる可能性を与えてくれるモノなんだ」
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