メルセデス代表、F1の”今後”を懸念「よりダーティーなドライビングが増えるかも……」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、サンパウロGPでマックス・フェルスタッペンにペナルティが出なかったことで、今後F1でダーティーなドライビングが増えることを懸念している。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1第19戦サンパウロGPでルイス・ハミルトンを押し出したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)にペナルティが出なかったことで、将来的に”よりダーティーなドライビング”が増えてしまう可能性があると語った。
サンパウロGPの48周目、ターン4でフェルスタッペンとハミルトンが繰り広げた首位争いは、翌週のカタールGPでも激しい議論の的となった。メルセデスがオンボード映像を新たな証拠として再審請求を行なったが、これは却下された。
この件の結末を注視していたドライバーたちは今後のレースを戦う上で、他車のためスペースを空けることに関する一貫したガイドラインについて、FIAからの説明を求めていたが、金曜夜のドライバーズブリーフィングではほとんど説明はなかったようだ。
一方で、同様のインシデントがまた発生した場合、スチュワードによってはドライバーにペナルティが出る可能性がなくなったわけではないと示唆されたことも、混乱の原因となっている。
今回の裁定により、ウルフはアウト側からオーバーテイクしようとしたドライバーをイン側のドライバーが押し出す許可を与えてしまったのではないかという懸念を持っており、今後に向けて良くない前例が生まれてしまったと考えている。
「これはとても意外な結果だと思う」と、ウルフはSkyに語った。
「なぜならブラジルでどう裁定されたかは関係なく、これが取り返しのつかないことだと思うからだ」
「私の考えでは、これはコーナーに突っ込んで他のクルマを押し出してもいいということになる。そしてそれは明らかに、今後よりダーティーなドライビングにつながる可能性がある」
「明日(カタールGP決勝)やサウジアラビア、アブダビで混乱した状況になるのは避けたい。そんなのは本当に良くないからね」
ウルフは、現状やそれに対する対処を明確にしていないFIAに、ドライバーたちも部外者と同様に驚いていると考えている。
「声を挙げた全てのドライバーが、驚きの決定だったと言っていると思う」
「もちろん、新しい状況に自分のドライビングスタイルを適応させる必要があるが、クルマに乗っている全員にとって、そして我々にとっても驚きだ」
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