”お預け状態”のメルセデス&グロージャンのF1テスト。ウルフ代表は実現を断言「約束は約束だから」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、お預け状態となっているロマン・グロージャンとのF1テストについて、実現は間違いないと約束した。
写真:: Mercedes GP Petronas Formula One Team
メルセデスのトト・ウルフ代表は、2020年末から実現を目指しているロマン・グロージャンとのF1テストについて、確実に実施すると語った。
グロージャンは2020年バーレーンGP決勝で激しくクラッシュ。シーズン終盤戦を欠場し、そのまま活躍の舞台をインディカーに移すことになった。
すでにインディカーで大活躍しているグロージャン。しかし彼にとってF1最後の思い出は炎に包まれた激しいクラッシュとなっているため、何らかの形でF1マシンに乗ってからF1に別れを告げたいと彼は考えている。
そして、そのテスト実施に名乗りをあげたのがメルセデスだった。当初は2021年フランスGPの前にテストが行なわれる予定だったが、新型コロナウイルスの流行による渡航制限や隔離などがハードルとなり、テスト実施が断念された。
F1はシーズン中のテストに特に厳しい制限が設けられている上、グロージャンはインディカーに参戦しているため、日程の再設定は非常に難しい状況となっている。
しかし最近になって、グロージャンがこのテストのために特別に用意したヘルメットを公開したことで、このテストへの関心が再び高まっている。
自宅にあるレーシングギアのコレクションを公開するビデオをYouTubeに投稿したグロージャンは、棚からメルセデスF1テスト用ヘルメットを取り出して見せたのだ。
「みんなが、メルセデスのテストについて聞いてくるんだ」と、グロージャンは話した。
「まあ、ヘルメットはあるんだけどね。まだテストは行なわれていないけど、そのためのヘルメットは用意してあるんだ」
一方、メルセデスのウルフ代表も約束は忘れていないようだ。この件について聞かれ、チームとグロージャンが日程に合意すればテストが実施されると明らかにした。
「テストは確実に行なわれる」
「我々はそれを約束した。我々に何ができるか、彼に何ができるかを見ているところだ。しかし、それは実現する。約束は約束なんだ」
グロージャンはこのテストについて、昨シーズンのF1最終戦の余韻に浸りながらウルフとメッセージを交わしていたことを明かした。
「アブダビのあと、トトにメッセージを送ったんだ」
「数週間経ってからトトにメッセージを送ったら、彼は返信してきたよ。彼のメッセージは『ありがとう』から始まって、最後の文は『今年中に君をあのクルマに乗せる必要がある』だった」
「そう、まだ実現するんだ。昨年はいくつか簡単にはいかないことがあったんだ。今年は同じ週末にアイオワでレースがあるから、フランスGPには行けないんだ」
「でもメルセデスはやりたがっているし、僕もやりたいと思っている。首の筋肉がいくらか落ちてしまっているから、首が死ぬかもしれないけどね。(マクラーレンでF1をテストしたインディカードライバー)パト(・オワード)にどんな感じだったか聞いてみるといい」
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