F1 エミリア・ロマーニャGP
メルセデス、F1スプリントレースで挽回ならず。イモラでの週末は「骨折り損のくたびれ儲け」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、エミリア・ロマーニャGPのスプリントレースで2台ともにトップ10に入ることができなかったことを受け、「完全な骨折り損」だと認めた。
Filip Cleeren Jonathan Noble
公開日時: 2022/04/24 1:37
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

メルセデスでF1チーム代表を務めるトト・ウルフは、イモラ・サーキットで行なわれているエミリア・ロマーニャGPのスプリントレースでは、ここまで少なくとも強さを見せてきたレースペースの面でも低調となったことで、「完全な骨折り損」になったと語っている。
メルセデスは、スプリントのグリッドを決める金曜日の予選で2012年日本GP以来の2台揃ってのQ2落ち。ジョージ・ラッセルが11番手、ルイス・ハミルトンは13番手となった。
メルセデスは開幕3戦でも予選ペースでかなり苦しんでいたが、いずれも決勝レースで挽回していた。スプリントフォーマットのエミリア・ロマーニャGPでは、その挽回のチャンスも増えるのではないかと見られていた。
メルセデスも日曜日の決勝レースで優位なポジションを得ることを目指し、スプリントレースで順位を上げることを期待していた。
しかし21周のスプリントレースでメルセデスの前進はゼロ……ラッセルはスタートポジションのままフィニッシュし、ハミルトンは逆に角田裕毅(アルファタウリ)に交わされ14番手に下がることとなった。
この結果にウルフ代表は「完全な骨折り損」だとして、ドライバーがレース中盤のDRSトレインから抜け出せなかったことで「またしても屈辱的な経験」だったと認めている。
「ポイント獲得は最低条件だと思うが、ここは我々が期待したところではない。おかげで、この週末は完全に骨折り損だ」とウルフは言う。
「『我々は学ぼうとしているんだ』とは言えるが、我々はタイヤの温めがあまり上手くいかなかったから、本当にできることはあまりなかった」
「(イモラでは)オーバーテイクはかなり難しく、レーススタートで期待できるミラクルはない。ポジションを上げることはできる。今回もそれを見せたかったが、我々は速くなかった。だから学んでいるという事実以上に、またしても屈辱的な経験だ」
George Russell, Mercedes W13, Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03
Photo by: Steven Tee / Motorsport Images
ラッセルは、イモラのDRSゾーンを最大限活用したいと考えているものの、メルセデスのマシンはそもそもトップスピードが足りていないと言う。そのためチームは、決勝レースに向けて異なる戦略を採ることを余儀なくされる。
「スプリントレースがあるのは厄介だ」とラッセルは言う。
「他のレースがどうだったかは知らないが、僕らがいたところからすれば順調だったようにも感じた。でもドライバーやマシンによってタイヤデグラデーション(性能劣化)が出るほど十分に長いレースではなかった。それでも、僕らはやるしかなかったんだ」
「マシンは速くなっていると思うけど、僕らが前に進むにはストレートスピードがまだ足りないし、ストレートにある小さなカーブがオーバーテイクの機会を奪ってしまう。それが僕らの前進を止めているんだ」
「戦略が重要で、僕らはライバルたちと違うことをしなければならない。そうすればポジションを上げる機会が訪れるだろう。夜のうちにもう少し理解できると思うけど、難しいレースになりそうだ」
「見ての通り、僕らにとっては難しい週末になっている。最初の数戦はおそらく出来すぎだったんだ。この週末が、おそらく僕らのいるべき場所なんだ」
ハミルトンは次のように語る。
「ファクトリーでは多くの作業が行なわれているが、これが現実……これが僕らのベストなんだ」
「見ての通り、僕らはチャンピオンシップを争うことができている訳ではない。でも我々はマシンを理解し、改善し、1年を通して進歩するために戦っている。それが今、僕らが望めるモノの全てだ」
Read Also:
- スプリント鮮やか勝利のフェルスタッペン「まるで、ルクレールとの”持久戦”のようだった」
- フェルスタッペンが終盤の逆転劇でスプリントレースを制す。角田裕毅も速さ見せ12番手|F1第4戦エミリア・ロマーニャGP
- フェラーリ代表、ミス続くもサインツJr.を信頼……課題は「トップで戦うプレッシャーをコントロールすること」
- レッドブル、HRCの協力で前戦の信頼性トラブルを解決。原因はポーパシングにあらず
- 角田裕毅、スプリント12位にはひとまず満足。「今日のペースは良かった。でも決勝に向けてやることがある」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 スプリント鮮やか勝利のフェルスタッペン「まるで、ルクレールとの”持久戦”のようだった」
次の記事 ルクレール、計算外のグレイニングに泣く「決勝で勝つためには、これを解決しないと」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Filip Cleeren

ハイリスクでカオス? 新サーキットのマドリンクに対するドライバーの評価
F1
F1
スペインGP
12 時間前
ハイリスクでカオス? 新サーキットのマドリンクに対するドライバーの評価

角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ
F1
F1
イタリアGP
1 日前
角田裕毅の10位入賞どうなる? アウディがイタリアGPの結果に対して正式に異議申し立てへ

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度
F1
F1
イタリアGP
3 日前
これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

More from
ジョージ ラッセル

最大の不確定要素はタイヤのデグラデーション? ラッセル「FP1のままなら6回ストップが最速だろうね!」
F1
F1
スペインGP
7 時間前
最大の不確定要素はタイヤのデグラデーション? ラッセル「FP1のままなら6回ストップが最速だろうね!」

ラッセルのPU交換は10月末の“ADUOアップグレード待ち”。それまでグリッド降格を避ける格好に
F1
F1
スペインGP
12 時間前
ラッセルのPU交換は10月末の“ADUOアップグレード待ち”。それまでグリッド降格を避ける格好に

メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」
F1
F1
イタリアGP
3 日前
メルセデスはラッセルを優先するべきだった? モントーヤ主張「そうすれば良いバトルが見られたのに」

More from
メルセデス

躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛
F1
F1
イタリアGP
1 日前
躍進止まらぬアントネッリは『常に進化し続けるAIみたい!』メルセデス代表称賛

アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」
F1
F1
イタリアGP
3 日前
アントネッリの”モンツァの奇跡”、前日から予見していたメルセデスのウルフ代表「今後彼が200勝しても、今回は特別な1勝になるはずだ」

劇的すぎる成長曲線……アントネッリの2年目は、メルセデス代表の長いキャリアの中でも最大の驚き「全てに戸惑っていた昨年とは違う!」
F1
F1
イタリアGP
4 日前
劇的すぎる成長曲線……アントネッリの2年目は、メルセデス代表の長いキャリアの中でも最大の驚き「全てに戸惑っていた昨年とは違う!」
最新ニュース

自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選
F1
F1 F1
スペインGP
1 時間前
自分でも驚きだ! ノリスがキャリア最高アタックでポールポジション獲得。角田裕毅は15番手、アストンマーティン・ホンダはQ1敗退|F1スペインGP予選

F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く
F1
F1 F1
スペインGP
1 時間前
F1スペインGP予選速報|角田裕毅悔しいQ2敗退15番手。ポールポジションは全力を絞り出したノリス! アントネッリ、フェルスタッペンが続く

逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
2 時間前
逆転タイトルへ邁進! マルク・マルケス、レース完全コントロールしてスプリント連勝|MotoGPサンマリノGP

「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース
FIA F2
F2 FIA F2
マドリッド
2 時間前
「ついに勝てたよ」宮田莉朋がFIA F2初優勝! 初開催マドリンクで逃げ切りV。ランク首位のツォロフはリタイア……王者争い混沌|FIA F2マドリード戦スプリントレース
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録