アストンマーチン株主だからって関係はない……トト・ウルフ、ベッテル移籍への関与否定
メルセデスF1のチーム代表であり、アストンマーチンの株主でもあるトト・ウルフ。彼は来季アストンマーチンF1に、セバスチャン・ベッテルを参加させようと動くことはないと主張している。
Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG and Sebastian Vettel, Ferrari
Steven Tee / Motorsport Images
2020年のF1は、ドライバー市場の動きが早くから活発だ。特にフェラーリがシーズン開始前に早々とセバスチャン・ベッテルとの契約を延長しないことを決めたことから、4度のF1王者の来季の行き先について注目が集まっている。
そして最近になってベッテルは、2021年にレーシングポイントへ加入するのではないかと囁かれるようになった。レーシングポイントは来シーズンからチーム名称を“アストンマーチン”へと変えるが、そのことがメルセデスF1代表のトト・ウルフの関与と結びつける動きとなっても不思議はない。
ウルフ代表はレーシングポイント、そしてアストンマーチンのオーナーであるローレンス・ストロールとの関係が近く、さらにウルフ代表自身もアストンマーチンの株主なのだ。
そしてレーシングポイントはメルセデス製のパワーユニットとギヤボックスを採用している。何らかの関与があるのでは……という憶測が発生しても、何ら不思議なことではない。
しかしウルフ代表はこうした憶測を否定。アストンマーチンの株を所有しているからといって、F1チームと関係があるわけではないと語った。
「私の自動車会社(アストンマーチン)の持ち株は、F1のレースチームとは全く関係がない」と、ウルフ代表はmotorsport.comの取材に答えた。
「ローレンス・ストロールとオットマー・サフナウアー(レーシングポイント代表)、そしてセバスチャンの間のどんな議論にも、私は参加していない」
「当然、私はセバスチャンのことをとても良く知っているし、いくつか社交の場にも出たが、それ以上のことはない」
ただウルフ代表は、ベッテルがセルジオ・ペレスを置き換える形でレーシングポイントへ加入した場合、多くの恩恵があるだろうとも考えている。
「チェコ(ペレスの愛称)はチームにとって非常に有益な人物であり、良いドライバーで、レーシングポイントもそれは認識している」
「一方のセバスチャンだが、彼は4度F1のチャンピオンに輝いた人物であり、速さや多くのエンジニアリングの専門的知見、さらに重要なマーケティングツールをもたらすだろう」
「だが結局のところ、チームにとって何がベストなラインアップなのかは、ローレンスの決定によるんだ」
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