F1
予算超過レッドブルへの罰則確定……「メルセデスにとっては罰が軽すぎて、彼らにとっては重すぎる」と代表は俯瞰
メルセデスのトト・ウルフ代表は、レッドブルが予算制限違反による罰則が確定したことを受け、メルセデスにとっては「軽すぎる罰」で当のレッドブルにとっては「重すぎる罰」に受け取れると語っている。

Adam Cooper
公開日時: 2022/10/29 2:53
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メキシコGPの初日となる10月28日(金)、レッドブルが2021年シーズンの予算制限上限である1億4500万ドル(10月29日のレートで約213億円)を超過したことを認め、違反容認合意(Accepted Breach Agreement/ABA)をFIAと締結したことが発表された。
その結果レッドブルは700万ドル(約10億円)の罰金に加え、今後12ヵ月間の空力テスト時間10%削減が言い渡された。
この罰則についてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「厳しいモノ」だとして、今後のマシン開発への影響は「莫大」だと語っているが、昨シーズンを通して苛烈なタイトル争いを展開したメルセデスのトト・ウルフ代表は、チームとしてはライバルのさらなる厳罰を望むものだと語っている。
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「どんなペナルティであれ、我々にとっては軽すぎると思う。そして彼らにとってみれば、重すぎるのだろう」
ウルフはmotorsport.comに対してそう語り、罰則について次のように続けた。
「風洞実験時間の短縮は不利になると思うが、どの程度不利に働くかは、現段階では判断し難い」
「絶対的な金額で言えば、700万ドルは大金だと思う。しかしパワーユニット面やチームへの投資額を考えて、レッドブルの規模からすれば、そうではないのかもしれない」
ウルフは今回の結果が他チームに取っては正しい抑止力になると考えており、今後も予算制限レギュレーションが遵守されると考えている。
「罰則を合計すれば抑止力になると思う。競技的な罰則もそうだし、金銭的な罰金も大したことはないとだろう」
「しかし、ブランドに泥を塗られることが何よりも大きなペナルティだ。我々は透明性やコンプライアンスが物を言う世界に生きているのは間違いないのだから、どのチームもそうはなりたくないだろう」
「我々の株主やパートナーはコンプライアンスを要求する。その点は犯せない領域だ」
Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG
Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images
レッドブルが予算を超過した理由について行なったホーナーの説明について意見を求められたウルフは、次のように答えた。
「9チームがレギュレーションを遵守し、上限を下回ることができた。F1は限界利益のスポーツであり、それ以外は単なる”おしゃべり”だ。救済処置などない」
そしてウルフは、FIAがレッドブルに厳しいペナルティを科したことを称え、調査プロセスで「何も隠蔽されることはなかった」ことを証明したと示唆している。
「私がポジティブに受けて止めているのは、強力なガバナンスだ」
そうウルフは付け加える。
「もみ消されたことは何もなかった。FIAはそのプロセスを示した。(モハメド・ベン・スレイエムFIA新会長の)現体制が発足してから10ヵ月だが、プロセスが実行されているのを見ると、とても勇気づけられる」
「これは本当にポジティブなことだ。モハメドは、フェデリコ(ロディ/財務規則担当)やシャイア・アン(ラオ/競技担当臨時事務局長)、ニコラス(トンバジス/シングルシーター技術責任者)という強力なメンバーと共に、予算制限の精査と取り締まりを確実なモノとした。それがこのプロセス全体から得られたポジティブな点だ」
「今後整理が必要なのは、軽微な違反と重度の違反だ。私としては違反は違反だと思う。そしてそれはどう処理されるべきなのだろうか」
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