トヨタ豊田社長、GRヤリスのWRC初優勝に喜びのコメント「改善を重ねていく、まさにトヨタスタイル!」
WRC第2戦ラリー・スウェーデンでトヨタのカッレ・ロバンペラが優勝。トヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを寄せた。
写真:: McKlein / Motorsport Images
FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンで、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝を果たした。
トヨタにとっては、マシンがハイブリッド化されたラリー1規定導入後、初の勝利。つまりは、WRCマシンのベースがGRヤリスに変わってからの初勝利でもある。
ロバンペラは6度のステージベストタイムを記録するなど、圧巻のパフォーマンスで優勝。開幕戦のモンテカルロでは4位となっており、ドライバー選手権のポイントリーダーとなった。
「スウェーデンで優勝することができて、とても嬉しい」
ロバンペラはラリー後、チームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「週末を通していい戦いができた。金曜日に一番手の出走順でステージに臨んだことを考えると、本当に満足できる結果だ。エルフィン(エバンス/トヨタ)とは素晴らしい戦いが続いていたので、彼が日曜朝にリタイアしてしまったのは少し残念だ。しかし、それ以外はチームにとって非常に良い結果になった。このクルマで初めて出たラリー・モンテカルロでは少し苦労したが、今回は週末を通してクルマに自信を持って走ることができた。少しでもクルマを良くしよう、乗りやすくしようと力を尽くしてくれたチームに心から感謝する」
チームオーナーであり、トヨタ自動車の社長でもある豊田章男も、今回のラリーを受け、次のようにコメントした。
「カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!」
「スノーラリーでは一昨年が3位、昨年が2位、そして今回の優勝。毎年、改善を重ねていく、まさにトヨタスタイルを実践してくれました。どんどんトヨタらしくなっていく2人を嬉しく思います(笑)。そしてGR YARIS Rally1にWRC初勝利をもたらしてくれたことにも感謝します。ありがとう! 初日は一番手出走で雪かき役を任され、大変なラリーだったと思いますが、小さな頃から雪道を走っていたカッレだからこその頼もしい走りでした」
「エサペッカ(ラッピ)とヤンネ(フェルム)は3年ぶりのトヨタでしたね。おかえりなさい! そして3位表彰台おめでとう! 二人はやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います。他のチームも経験したからこそ見えてくるトヨタの良さや悪さがあるはずです。また色々、教えてください。一緒にもっといいチームにしていきましょう」
「フィンランドを本拠とする我々にとって、雪道はホームコースのようなものでした。しかし、昨年は勝つことができず、我々は、とても悔しい思いをしました。チームは、その悔しさを晴らすために、モンテカルロの後すぐに動き出し、雪上のテスト回数を増やし、今回のラリーに臨んでくれました。そのおかげでの勝利です。みんなの努力に感謝します」
「しかし、ラリーの道はやはり厳しく、カッレとエルフィンのハイブリッドシステムにトラブルを生じさせてしまいました。2人のドライバーには申し訳なく思います」
「ただ、我々は厳しい寒さという環境でも、どうすればハイブリッドシステムを改善していけるかという大切なデータを得ることができました。この経験を来年の勝利だけでなく、サプライヤーにデータを提供するなどして、カーボンニュートラルを目指しながら、モータースポーツを続けていくために有効活用していければと思います」
「今シーズンは、まだあと11戦あります。まずは次戦クロアチアまで、チームのみんなは少しでも休みを取ってください。健康第一でいきましょう。そしてファンの皆様、最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments