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理想はプラス1メーカー? WRC、2025年から導入予定の新レギュレーションに自信「我々はF1を含め他のシリーズの一歩先を行っている」

WRC(世界ラリー選手権)は、ハイブリッドパワーの使用量が引き上げられる次世代のRally1レギュレーションにより、新たなメーカーの参入を促すことができるはずだと信じている。

Kalle Rovanperä, Jonne Halttunen, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1

写真:: Red Bull Content Pool

 現在WRC(世界ラリー選手権)に参戦している自動車メーカーはトヨタ、ヒョンデ、そしてフォードの3メーカーであり、将来に向けた懸念が囁かれている。しかしWRCとしては、2025年から導入される予定の新しいRally1レギュレーションにより、新しいメーカーの参入を促進することができるはずだと確信している。

 WRCには、2022年から新しいRally1レギュレーションにより、ハイブリッドシステムが導入された。そしてその後も、FIAとの協力により、ラリーの将来の道筋を改善するための作業が進められている。

 その一環として、2025年にはRally1レギュレーションが改定される予定であり、これによってハイブリッドシステムで使う電気エネルギーの量が増やされる予定だ。

 この新しいRally1レギュレーションはまだ未発表であるものの、2ヵ月以内に発表される予定だ。ただこの新レギュレーションは、基本的には現行のレギュレーションが踏襲されるものの、より強力で安全なスペースフレームシャシーを中心に構築され、1.6リッターのターボチャージャー付きエンジンを搭載、それに100kWのハイブリッドユニットを組み合わせ、ハイブリッドブーストが作動すると500馬力を超えるパワーを発揮するようになると言われている。

 ただWRCは、コンパクト化したハイブリッドユニットには容量の余裕があるとして、さらに拡張する可能性があることを示唆している。これにより、競技中にEVモードなどを使用するシーンが増加することになるかもしれない。

 さらにこの新しいRally1レギュレーションでは、持続可能燃料100%を使用することに重点が置かれることも期待されている。

「テクニカルレギュレーションについては、スポーティング・ディレクターのピーター・トゥルがFIAに深く関与している」

 WRCのイベントディレクターであるサイモン・ラーキンは、motorsport.comにそう語った。

「2025年からどんなことが起きるのかを明確にし、確実にしたいので、今後数ヵ月以内にこの現在の技術面のホモロゲーションの進化を発表するという目標が共有されている。昨年のモンテカルロで、このテクニカルレギュレーションが明らかにされて以来、公私共にこのことについて話し始めることになった」

「それは革命ではなく、進化ということになるだろう。誰もがハイブリッドに満足しており、我々はハイブリッドでもっと多くのことができると思う。そしてWRCプロモーターとしては、我々が世界で初めて、持続可能燃料を使い始めた世界選手権であるということも理解している」

「我々は他のシリーズを先行している。F1であっても、2026年から持続可能燃料を使用すべく、大々的に取り組んでいるわけだ。これが我々のチャンピオンシップを物語っていると思う。我々は、多くの点で時代を先取りしているんだ」

「ハイブリッドをもっと活用しなければいけないのは分かっている。我々のチャンピオンシップでは、特にEVモードについて大きな声を上げて発信していく必要があると思う。そして競技の面においても、もう少し支配的なモノにする必要があるだろう」

「ハイブリッドユニットには、バッテリーと回生の面で容量がまだ残っている。ブーストとロードセクションでのEVモードを通じて、関連性を高めることができるかどうかを確認する余地があるだろう」

 motorsport.comの取材によれば、レギュレーションが変更された場合には、シュコダやアルピーヌ、アバルトやアルファロメオを傘下に持つステランティス・グループなどがWRCに参入することに興味を持っているようだ。実際にWRCも、これらのブランドと交渉を進めているものとみられる。

 ただ前出のラーキンは、2025年に導入される新生Rally1レギュレーションがシリーズに安定性をもたらし、新規参入メーカーの興味を引くようになると考えているが、現在の3メーカーに加えてもう1メーカー増える程度が最もバランスが良いと考えているようだ。

「私は、新しいレギュレーションが新しいブランドを惹きつけると考えている。新しいレギュレーションは安定性をもたらすと考えており、喜んで投資するメーカーが現れる可能性がはるかに高くなることを、我々は理解している。彼らも、初期費用を回収できるだけの効果があることを理解しているからね」

「しかしこのサービスパークにいる誰もが、あと1メーカーだけが加わるのが、理想的な数であるということに同意すると思う。合計4メーカーという規模が、投資に対する安定した利益率を得るという観点から、有用な数字だと思う。4つ以上になると、苦労することになるだろう」

「我々は安定したテレビ放送とプロモーションのプラットフォームも持っている。視聴者の数も良好だ。1社新たに参入したとしても、既存の3メーカーに損害を与えることはない」

 なおFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、WRC開幕戦ラリー・モンテカルロの際に、現在の3メーカーでも健全性は維持できるものの、さらに1〜2メーカーが参入できるようにする必要があると主張した。

 
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