予選好調ヤマハ勢、エンジンはフルパワー? 回転数制限は無しとビニャーレス
オーストリアGPの予選でポールポジションを獲得したマーベリック・ビニャーレスは、ヤマハが抱えていると言われているエンジントラブルについて、現在は問題を抱えていないと語った。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第5戦オーストリアGPの予選では、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスがポールポジションを獲得。チェコGPの不調から立ち直りを見せた。
しかしヤマハはヘレス連戦でバレンティーノ・ロッシとフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)にエンジントラブルが発生。既に今季使用可能なエンジンをこの2名は上限いっぱいの5基、ビニャーレスも4基使用している状況にある。
またオーストリアGPのセッション開始前の木曜日には、ヤマハが安全上の理由からエンジンの封印を解き修正を行なう許可を他メーカーに求めていたことが、取材によって明らかになった。
さらにロッシはヤマハのエンジンについて、回転数を少し落としていることも認めるなど、ヤマハの状況には不安要素が散見された。
だが今回のオーストリアではビニャーレスがポールポジションを獲得……前述のエンジンの問題は影響していないのだろうか。それをビニャーレスに訊くと、彼はこう答えた。
「僕はエンジンの問題は修正されたと思っている」
「現時点で僕らはエンジンに何も問題は抱えていない。解決されたんだと思うよ」
「どうなるか見てみよう。ただとにかく、ヘレス・サーキットではその暑さがエンジンを大きく苦しめたんだと思っている」
またエンジンの回転数制限について訊くと、ビニャーレスは「いいや、何もない。ヘレスのと同じだよ」と答えた。
「今のところ僕らは何か違うことはしていない。バイクは常に最大出力で、こことブルノではエンジンに苦戦してはいないんだ」
「僕としては、ヘレスのコンディション(が原因)だったんじゃないかと思っている。あそこのコンディションは凄いモノで、エンジンにはかなり厳しかった。でも僕らだけじゃなくて、他のメーカーも苦しんでいた」
さらにファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)もこの件について「ヘレス、ブルノと同じパワーを出している。そこには何も(変更は)加えていないよ」とコメントしている。
なおオーストリアGPでは、クアルタラロが“アクティブ・ホールショットデバイス”を装着していた。ただクアルタラロとしてもこのデバイスがどれほどの恩恵をもたらすかは分かっていないという。
「正直に言って、難しい。僕はこれを使っているけど、本当に上手く機能しているのか、そうじゃないのか確信がないんだ」
「適切な方法で使うのがかなり難しい。おそらく助けになるにはなるだろうけど、悪くなる可能性だってある」
「それで今日、これを試していたんだけど、簡単じゃなかった。ヘレスとブルノでは使っていなかったんだ。このトラックで初めて、これを使っている」
「だからメリットが有るかどうかをちょっと確認する必要がある。でもレースウィーク中、このデバイスを管理するのは難しいだろうね」
なおビニャーレスはこのデバイスを効果的に使うための準備がまだできていないとして、使用していない状況だ。
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