43歳ロッシの挑戦は続く。GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ参戦継続も「いつかはル・マン24時間……」
2021年にMotoGPを引退した二輪界の伝説、バレンティーノ・ロッシは、来年もGTワールドチャレンジ・ヨーロッパへフル参戦すると明かした。
MotoGPの最高峰クラスで7度のチャンピオンに輝いた二輪界の伝説的存在、バレンティーノ・ロッシは、2021年にMotoGP引退。今年から四輪へ転向し、WRTアウディからGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパに出場している。
ロッシは、来年もシリーズに残り、耐久レースとスプリントレースの両方に挑戦することを既に考えていると明かした。
「来年もこのシリーズでレースをすると思う」とロッシは言う。
「これが今のプログラムだ。90%はこうなる……もちろん、僕はこのシリーズを走るよ」
ロッシが所属するWRTは、8月1日(月)に13シーズンに渡り続けてきたアウディとの提携を今季限りで解消すると発表。2023年からBMWのGT3プログラムへ乗り換え、2024年からはBMWのLMDh車両である『MハイブリッドV8』を世界耐久選手権(WEC)で走らせることが決まっている。
ロッシはそのWRTに残留するかどうかについては詳しく言及しなかったが、チーム代表を務めるヴァンサン・ヴォッセは、チームにはロッシとの関係を2シーズン目も継続させたいという意思があると示唆している。
「何も決めてはいないが、我々は上手くやれていると思う。何かを変える必要があるとは思えない」とヴォッセは言う。
Photo by: Audi Communications Motorsport
またロッシは、いつかはル・マン24時間レースに参戦したいという想いを改めて示したが、実現は2024年以降になる可能性が大きいと説明している。
「今のところ、来年のル・マンに参戦することはないとは思っているけど、それは定かではない」とロッシは言う。
「このレースを1回走ってみるのは、とても面白いと思う。将来的に、そうしない理由はないよね?」
ロッシはWRTアウディの『R8 LMS GT3 Evo II』で戦った今シーズンに満足感を示しながらも、初の四輪フル参戦となった今年はまだ学習段階だと認めている。
「僕はとても満足している。レベルが高いし、速いドライバーも沢山いるから、だいたい予想通りだよ」とロッシは言う。
「マシンでのペースについては、僕はそれほど悪くない。もちろん、改善していかなきゃいけないし、シーズンを通してもっとマイレージを稼いで、どうやったらもっとマシンをより良く走らせられるのかを理解する必要がある」
また、二輪レースとは仕様が異なる四輪レースならでは、シリーズならではの仕組みについてもまだ学んでいる最中だとロッシは明かした。
「僕はもっと努力しないといけない。ストラテジーやピットストップ、そして厳しいルールなど、僕にとっては多くのことが初めてだからね」と彼は言う。
ロッシは今年、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの耐久レースとスプリントレースの両カップで5位という自己最高リザルトを記録。6月のポール・リカール6時間耐久ではフレデリック・ヴェルビッシュとニコ・ミュラーと共に5位、7月上旬のミサノの1時間スプリントレースではヴェルビッシュと共に2度目の5位を獲得した。
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