Sponsored EXGEL OK CHAMP2023第3大会

可愛い子には旅をさせよ。佐藤蓮、野村勇斗、加藤大翔……EXGELが”金の卵”をヨーロッパのカート最高峰へ送り込む理由

EXGELはこれまで、有望な若手ドライバーをヨーロッパのカート最高峰に送り込んできた。若手ドライバーたちは世界を見て何を思い、何を学び得たのだろうか。そして、このプログラムを設ける理由とは?

Ren Sato, Yuto Nomura, Taito Kato, EXGEL Motorsport

 カートの最高峰カテゴリー”OKクラス”で争われる「EXGEL OK CHAMP」は、日本と世界を繋ぐ架け橋となっている。

 このカートシリーズは、車いす・介護用クッションやデスクワーク用クッションといった商品を展開するEXGELが全面的なバックアップを行ない、鈴鹿サーキットの南コースを舞台に年間3ラウンド全6レースを開催している。

 各ラウンドで指定された市販タイヤを使うといったレギュレーションなどにより、モータースポーツの本場ヨーロッパで要求される「コンディションに左右されない速さ」と「適応力の高さ」を測る才能発掘の現場として、2021年にスタートしたばかりながら、早くも日本のカート界でしっかりと認知されるまでに至った。

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 シリーズの目玉のひとつが、年間チャンピオンに送られる賞典だ。年間チャンピオンとなったドライバーには、年に1回の世界カート選手権やそれに準ずるヨーロッパのメジャーレース参戦権がEXGELから与えられるのだ。

 これらのレースには、ヨーロッパのみならず世界中からカートを極めたドライバーが一同に集結。現役F1ドライバーの多くも通った道だ。

Ren Sato, EXGEL Motorsport

Ren Sato, EXGEL Motorsport

Photo by: EXGEL Motorsport

 EXGELは以前からカートレースへの協賛を様々な形で行ない、次世代を担う若手ドライバーの世界への挑戦もサポートしてきた。そしてその中には、今では日本のトップドライバーにまで成長した者もいる。

 そのひとりが、現在TCS NAKAJIMA RACINGからスーパーフォーミュラへ参戦する佐藤蓮だ。彼は2017年に全日本カート選手権でチャンピオンを獲得した後、EXGELから選出される形で、翌年の世界カート選手権へ出場した。

 この時が初の海外レースだったという佐藤。当時を振り返って、速さとは異なる“強さ”が求められることに気がついたという。佐藤が参戦した2018年の世界カート選手権には、今年FIA F2に参戦中のドライバーも出場し、しのぎを削っていた。

「率直に言うと、自分のポテンシャル的には世界でも通用するんだと感じました。しかし同時に、自分に足らない部分も大きく感じました。駆け引きの中で自分が引きずり降ろされてしまうなど、日本とは少し違った強さが必要でした。“暗黙の了解”といったモノはないと感じましたね」

「速いことは前提ですが、若い段階から強さという部分を持っていることが重要になると思います。そうしたことが、F1直下で言えばFIA F2などに活きてくるんだと思います」

 EXGEL NEXT CUPの2018年シリーズ王者に輝き、佐藤から1年遅れで世界戦への挑戦権を掴んだ野村勇斗が世界戦に挑んだ時にも、現在はFIA F3を戦うドライバーたちと対峙することになった。

「世界戦をトップで走っていた何人かは、(今は)F3などのミドルフォーミュラで活躍しています」

 昨年フランスF4に参戦し、今年はホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFPD)から日本のFIA F4に参戦する野村はそう語る。

「世界中から猛者たちが集まっているので当然ではありますが、まず全員がとても速いことに驚かされました。『僕より速いドライバーが沢山いる』と実感しましたね」

 そして日本のドライバーとの違いとして、悪コンディションでの速さを野村は指摘する。

「ピットから出て行ってすぐの、全くタイヤがグリップしてない時から速いんです。僕はそういう路面が得意だと思っていましたが、ウェット路面への対応の違いに一番驚きましたね」

「カートとフォーミュラでは若干違いはありますが、雨混じりのレースとなることも多いので、(世界カート選手権での経験が)今に活きてくるところはあります」

Yuto Nomura, EXGEL Motorsport

Yuto Nomura, EXGEL Motorsport

Photo by: EXGEL Motorsport

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 昨年のEXGEL OK CHAMPを制した加藤大翔は、夢であるF1への挑戦に向けて、“世界との距離”を測ることができたと振り返っている。

 現在ホンダレーシングスクール鈴鹿-フォーミュラ(HRS-F)で腕を磨く15歳の加藤は、今年1月にイタリアのサウスガルダで行なわれたウィンターカップに参戦。世界カート選手権ではないものの、過去には現F1王者であるレッドブルのマックス・フェルスタッペンや、フェラーリのシャルル・ルクレールなども勝利を掴んでいる由緒正しきイベントだ。

 加藤にとって、海外でのメジャーレース参戦はこれが初。決勝の結果はスタート位置から6ポジションアップしたものの12位と悔しい結果に終わったが、今後に繋がる収穫も大きかったと彼は言う。

「速さでは戦えていたので、自分が思っていた以上に世界は遠くないと思いました。それは日本にいるだけでは絶対に分からないことです」と加藤は振り返る。

「ただ、速さはあっても、結果が出ない……ウィンターカップは散々な結果で本当に悔しかったです」

 そう語る加藤だが、最も学べたこととして“コース外”での行動を挙げた。

「まずチームとの交流が大切になります。どれだけチームに馴染めるか、どれだけコミュニケーションが取れるのかというところの学びが1番大きかったです」

「もし次ヨーロッパに行くとしたら、フォーミュラだと思っています。次行った時に絶対結果を出せるよう、まず今年はHRSでのスカラシップ獲得を目標として、そこからフランスF4へ参戦したいと考えています」

EXGEL banner

EXGEL banner

Photo by: EXGEL Motorsport

 賞典として“世界への挑戦権”を用意した理由について、以前EXGELの小川要社長は次のように語っていた。

「我々としてはヨーロッパで本当に勝てるレベルのドライバーになってもらうための経験を積んでほしいという想いがあります。そのため、ヨーロッパで出場させるレースも世界選手権やそれに準ずるメジャーレースになります」

「そしてヨーロッパのカートを経験すると、一緒に競い合ったドライバーたちを基準に自分自身を測る『ものさし』ができるんです。カート時代に手に入れたそのものさしは、フォーミュラに転向してからも必ず役に立ちます。また、カート時代に繋がりを作っておくことはすごく大事だし、刺激になると思います」

 8月13日(日)には、2023年シーズンのEXGEL OK CHAMPが最終ラウンドを迎え、今年の年間チャンピオン争いもそこで決着する。

 第2ラウンドを終えた時点でのランキング首位は、開幕レースを制してその後も2度表彰台に登っている堂園鷲(Energy JAPAN)。ランキング2番手には第2ラウンドで2連勝を飾った三村壮太郎(Rosa DragoCORSE)、3番手には2位表彰台を2度獲得した鈴木斗輝哉(K.SPEED WIN)が続くというトップ3になっている。

 堂園と鈴木は来年以降、本格的に四輪カテゴリーに挑戦することを目指しており、それをベテランの三村が迎え撃つ形となる。ただ、最終ラウンドでの獲得可能ポイント数を考えると、4番手以下のドライバーにもタイトル獲得、そして世界への挑戦権を掴むチャンスはまだまだ残されている。

「今年の賞典に関しても、基本的にはEXGEL OK CHAMPのチャンピオンを連れていきます」

 小川社長はそう語る。

「まだ誰がタイトルを獲るかは分かりません。これから四輪へ上がっていく若手に早くから海外のレベルを知ってもらいたいというシリーズの趣旨はありますが、ベテランと呼ばれる世代がチャンスを掴んで海外へ行くということになれば、それもまた夢のある話だとも思っています」

 今年、EXGEL OK CHAMPの年間チャンピオンに輝くのは誰か? そして世界への切符を掴むのは? その人物は3〜4年後にF2やF3に乗り、F1への挑戦に手をかけているかもしれない。はたまた遅咲きの才能が、一気に開花するそんな瞬間を目にすることになるのかもしれない。

 EXGEL OK CHAMPは、パドックの一部がファンのために開放されており、一挙手一投足も含め間近で観戦することが可能だ。炎天下、そしてお盆時期ではあるものの、現地鈴鹿で観戦しても決して損ではない。


■外部サイトリンク

EXGEL Motorsport:https://motorsport.exgel.jp/

EXGEL OK CHAMP:https://krp-ms.com/racingkart/

 

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