カルロス・サインツ、2018年のダカールが”プロとして最後”に?
カルロス・サインツは、2018年のダカールラリーが、プロドライバーとして自身最後のイベントになる可能性を示唆している。

カルロス・サインツは、”今後のことは2018年のダカールラリーが終わってから考える”としながらも、このイベントが自身のプロドライバーとしての最後のイベントになるかもしれないと示唆している。
カルロス・サインツが所属するプジョーは、来月行われるダカールラリーを最後に、クロスカントリーラリーのプログラムを終了することになっている。その後プジョーは、世界ラリークロス選手権に注力する予定だ。
2度のWRC王者に輝き、2010年にはダカールラリーを制したサインツは、プジョーが撤退した後もダカールラリーを続けるかどうか、何も考えていないと語る。
「私は、プジョーにとって最後となるダカールラリーで、彼らに勝利をもたらしたいと願っている。そして今は、他のことは考えないつもりだ」
「今、私は55歳だ。だからまもなくレースを辞めることになるだろう。しかし今は、ダカールのことについて考えている」
「私はそれが最後になるとは思っていないし、ダカールに勝つ事を考えている。そしてその後、未来について考える時間が訪れるだろう」
「1月の後にどんな選択肢があるのかは、私にはわからない。今のところ、ダカールに参戦する事に興味を持っているメーカーはいないからね。ミニは参戦を続けているが、我々のところに連絡は来ていない」
プジョーは昨年と一昨年、ダカールラリーで連勝を果たしている。しかしいずれの勝利も、ステファン・ペテランセルによるもの。サインツはプジョー加入以来、勝利を収めることができていない。
サインツは2015年にはクラッシュ。2016年はラリーをリードしている際にギヤボックストラブルに見舞われ、その後クラッシュを喫している。
「私はいつも勝とうと思っている。しかし今回は、我々はもう少し忍耐強くなるべきだと思う」
そうサインツは語る。
「我々が勝った年は、多くのステージで勝つことはなかった。ステージで勝った翌日、前が開けるわけだが、それが不利になるのだ」
「今年は特に戦略が重要だ。そして我々はもっと忍耐強くなるべきなのだ」
サインツは今年も、ペテランセルとセバスチャン・ローブ、そしてシリル・デスプレらと共に、プジョーチームの一員としてダカールを戦う。
「ローブやペテランセルなど、私には3人の素晴らしいチームメイトがいる」
そうサインツは語った。
「ペテランセルは莫大な量の経験を持っており、ご存知の通り彼は常に勝利を争っている。ローブは今回がダカール3年目であり、勝つのに十分な経験を備えている」
一方でサインツは、2度ダカールで勝利しているトヨタのナサール・アル-アティヤを警戒する必要があるとしている。
Interview by Sergio Lillo
この記事について
シリーズ | Dakar |
ドライバー | Carlos Sainz |
チーム | Peugeot Sport |
執筆者 | Matt Beer |