【ダカール】サインツSr.「今年プジョーに不公平な規制変更がされた」
プジョーのカルロス・サインツSr.は、2017年のダカール・ラリーの規制が、トヨタなどのライバルに比べて不利なものに変更されたと主張している。






2010年のダカール・ラリーでフォルクスワーゲンのマシンを駆り優勝を果たしたカルロス・サインツSr.は、2017年ダカール・ラリーにプジョーで参戦し初日4位。参戦している4台のプジョーのうちトップの成績を挙げた。
しかしステージ後の彼は、プジョーの新型3008DKRのライバルであるトヨタ・ハイラックスと比較して、大幅にパワーが低いと語った。トヨタ・ハイラックスは、ナサール・アル-アティヤのドライブにより39kmのスプリント区間でトップタイムを記録している。
サインツはプジョーのエアリストリクターが1mm縮小されている一方で、トヨタのエアリストリクターの直径が2mm大きくされていることについて疑問を呈している。
「リストリクターのせいで(昨年よりも)トップパワーが低くなっている」とサインツは語った。
「今のトヨタは僕らより完全に40−50馬力は高いだろう」
「昨年既にトヨタは非常に競争力があった。僕は昨年のリストリクターで、スペインのバハとモロッコでナサールと戦ったが、彼は両方のレースで僕を打ち負かした。今となっては、彼らはさらに2mmも大きなリストリクターを搭載しており、その一方で僕らは1mmも小さい」
今回の変更がプジョーにとって不公平なものであるのかという質問に対し、彼は次のように付け加えた。
「絶対にそうだ。それが僕の考えだ」
サインツはダカール・ラリーの主催者が、4輪駆動車に比べて大幅に最低重量を低くできる、プジョーのような2輪駆動車に対してしきりにペナルティを設けたがっていると考えている。
「僕たちは2年前にも、1kmに対し2秒もロスしていた」とサインツは語った。
「誰もそのことについて過剰反応をしなかった。プジョーでさえだ」
「彼らはルールを変更するように求めず、”2駆では勝つことができない”と言うこともなかった。僕たちは新しいマシンを作ってダカールに参戦し勝利したが、突然規制変更がなされた」
「2010年、12年、14年は4駆が勝利してきたが、その間レギュレーションの変更はなかった。それなのに彼らがなぜ規制を変更してきたのか理解することは難しい」
【関連ニュース】
【ダカール】2日目:ローブがトップに返り咲き5度目のステージ優勝
【ダカール】初日はトヨタのアル-アティヤが最速もトラブル発生
【ダカール】ローブ「今年のトヨタは手強く、優位性を持っている」
【ダカール】自信を見せるトヨタ勢「プジョーと良いバトルできる」
【ダカール】WRC王者ローブ「難敵が多く、勝利を目指すのは大変だ」
この記事について
シリーズ | Dakar |
イベント | Dakar 2017 |
ドライバー | Carlos Sainz |
チーム | Peugeot Sport |
執筆者 | Jamie Klein |