プジョー側が新証拠を提出。サインツの10分ペナルティが取り消しに

クアッドバギーの選手と接触したとされていたサインツだが、新たな証拠の提出によりペナルティが取り消しとなった。

 プジョーのカルロス・サインツは、クアッドバギーのキース・コーレンと接触したとして、10分のタイムペナルティが科されていたが、プジョー側が走行データをスチュワードに提出した結果、ペナルティは取り消しとなった。

 1月13日、ラパス~ウユニ間を走るステージ7を走り終えたコーレンは、サインツのマシンに当てられたと主張。しかもその後サインツは、マシンを止めてコーレンを助けなかったと訴えた。

 それに対し、サインツは接触はしていないと断言し、次のように状況を説明した。

「彼(コーレン)が私のことを見て、道から外れるのを私は確認した。それから私はクルマを加速させたんだ。そしてその時、彼がバギーのコントロールを失っているのに気づいた。そこはかなりぬかるんでいたからね」

「そして彼は道の方に戻ってきた。私は奇跡的に彼を避けることができたんだ。とても近かったが、彼と接触はしていない」

 結果、サインツの運転には”潜在的な危険”があったとして、総合タイムに10分を加算するペナルティが下された。しかし、サインツはペナルティに対して”うんざりだ”と語り、一方コーレンはペナルティが十分ではないと両当事者が不満を述べていた。

 プジョー側はこの決定について”理解不能”だと批判し、控訴することを表明。16日の夜にサインツのマシンの走行データおよびその他の関連情報をスチュワードに提出した。

 このデータを調べたスチュワードは、サインツは他の競技者(コーレン)を追い抜く際に特別な注意を払っていたと判断、ペナルティの取り消しを正式に通知した。

 プジョーのスポーツディレクターであるブルーノ・ファミンは「テレメトリデータにはクラッシュの証拠はなかった」と語った。

「軽く接触するようなことがあったとしても、衝撃のようなものは記録されていなかった。カルロスが感じなかったように、加速度計は何かがあったとは示していない」

「テレメトリデータを見ると、カルロスがクアッドバギーを追走している際、12秒間に渡って時速50kmで走行していたことが分かる。そしてバギーがコントロールを失った際に、彼は時速37kmまで減速している」

「バギーを避けるためにカルロスが激しくブレーキングし、ステアリングを急に切ったことは明らかだ」

「クアッドバギーのライダーから出された声明をいくつか読んだが、この件でのカルロスの行動は完璧だったと思うし、彼はカルロスが避けてくれたことに感謝すべきなんだ。それが事実だ」

「常識の問題だと思う。我々はスチュワードが事実を分析し、決定を再考してくれたことに非常に嬉しく思う」

「数日前、スチュワードは決断を下すために必要な情報をすべて持っていたわけではなかった。ペナルティが取り消しになって満足だ。彼らはよく分析してくれた」

 サインツは第12ステージを終えた時点で2番手のステファン・ペテランセル(プジョー)に44分41秒をつけ、4輪部門の総合首位をキープしている。

 プジョーは今回のダカールラリーを最後にクロスカントリーラリーのプログラムを終了することを発表している。サインツ自身も”今後のことは考えていない”と語り、プロとして最後のイベントになるかもしれないと示唆している。

 果たしてサインツは、2010年のフォルクスワーゲン時代以来となるダカール2勝目を挙げ、プジョーのダカール3連勝を飾ることができるだろうか。残すはあと2ステージだ。

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この記事について
シリーズ Dakar
イベント名 Dakar
ドライバー Carlos Sainz , Kees Koolen
チーム Peugeot Sport
記事タイプ 速報ニュース