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ダカールラリー総合首位浮上のサインツSr.、慎重な姿勢は崩さず「一日一日を大事に……」

アウディのカルロス・サインツSr.は、ダカールラリー2024のステージ2を終えて総合首位に立ったが、サッカーのディエゴ・シメオネ監督をお手本に、慎重な姿勢を崩していない。

#204号車 Team Audi Sport Audi RS Q e-tron E2:カルロス・サインツ・シニア

 ダカールラリー2024のステージ2は、多くのニュースで溢れていたが、その中でも最も重要なニュースのひとつはステファン・ペテランセル(アウディ)がステージ優勝を果たしたことだろう。これにより、ペテランセルはアリ・バタネンに並び、ダカールラリーでのステージ勝利数記録トップ(50回)に立った。

 しかし、ダカールラリー2024の総合トップにカルロス・サインツSr.(アウディ)が浮上しているのも注目すべきニュースだ。

 サインツSr.はステージ1で2位。463kmのステージ2はペテランセルから17分15秒遅れの8位に終わったものの、総合順位ではトップに躍り出たのだ。

 サインツSr.は困難でトリッキーだったと語ったが、”チョロ”の愛称を持つサッカーのアトレティコ・マドリード監督、ディエゴ・シメオネの言葉を胸に一歩ずつ戦うと説明した。

「多かれ少なかれ、予想していた通りだったよ」

 motorsport.comなどのメディアの取材に対し、サインツSr.はそう語った。

「ナビゲートがこれほど難しいとは思っていなかった。とても複雑だよ。たくさんの岐路や進路変更点などを見つけるのにかなり苦労してきた。でも重要なのは、僕たちがリードしているということなんだ」

「スタート前に、序盤でトップに立てると言われていたら、それにサインしていただろうね。だからポジティブだよ。アウディにとって良い1日だった。ステファンが勝ったし、レースをリードしているんだ」

「今のところ、クルマはいい反応を見せている。チョロが言うように、一日一日、1試合1試合を大事に続けていかなければならない」

「一日一日、明日のステージがどのようなものかを見て、明日は問題なく走り終えるようにトライするんだ」

「マシンを仕上げる時間は2時間しかない。明日は後方からスタートして、いいステージを走り、タイムを稼げるかどうか見てみよう」

 ライバルたちがどのようにタイム差を縮めてくるか、今後のステージのために何かをセーブすることはあるのかと尋ねられると彼は次のように答えた。

「セーブすることはほとんどない。もしそうするなら……問題なく走り終えることが最優先だ。昨日と今日稼いだモノを守るよ」

 またサインツSr.は改めて、ペテランセルの50回目のステージ優勝を祝福した。

「そんなことができるのは彼のような並外れたドライバーだけだ。彼は堅実だし、このレースを熟知している。いつも頼りにできるんだ」

 
 

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