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ダカール首位快走のアル-アティヤ、新レギュレーションに満足「やっと対等な戦いになった」

2022年のダカールラリーをリードしているトヨタのナッサー・アル-アティヤは、新レギュレーションによって、対等な競争ができていると語った。

#201 Toyota Gazoo Racing Toyota: Nasser Al-Attiyah, Matthieu Baumel

写真:: Red Bull Content Pool

 2022年のダカール・ラリーは前半戦の7日目までの競技が終了。4輪クラスでは、トヨタのナッサー・アル-アティヤが他車に50分以上の差をつけ、トップを走っている。

 アル-アティヤといえば、これまでダカールラリーのレギュレーションを最も声高に批判してきたドライバーのひとりだ。特に2輪駆動のバギーと、トヨタのハイラックスを含む4輪駆動車の差について苦言を呈してきた。2021年を含む直近6年間で4輪駆動車が優勝したのは、2019年に勝利したアル-アティヤのみなのだ。

 2021年の大会でX-raid Miniのステファン・ペテランセルに敗れた後、アル-アティヤはルールが変わらない限り、「もうダカールラリーには出たくない」とまで語っていた。

 だが2022年はラリーレイドカーの主要カテゴリーに新たなレギュレーションが適用された。これまでのT1カテゴリーを拡張する形で設定されたT1+カテゴリーのマシンは、タイヤサイズの変更やサスペンションのストローク量が増加したことで、これまで4輪駆動車がなやまされてきたパンクに強いマシンになったのだ。

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 アル-アティヤは新しいレギュレーションについて、ダカールラリーの主催者であるASOとFIAが2022年にようやく正しいバランスを取ったと感じているようだ。

「この6~7年は、バギーに比べ、T1マシンは本当に苦労していたんだ」と彼は言う。

「今、僕たちは対等だ。僕の戦いは楽になったし、素晴らしいリードを築くことができる」

「T1のレギュレーションとバギーのレギュレーションは同じではなかった。でも、今は平等だと思う。アウディもトヨタもBRXも、同じサイズのタイヤ、同じサスペンショントラベル、同じ技術を使っている」

「僕たちは長い間、それをお願いしてきた。バギーと同じ技術が使えれば、ダカールで勝てるんだ」

 とはいえ、アル-アティヤのリードは1時間もない。ナビゲーションミスひとつで、無に帰すようなリードであることは間違いなく、アル-アティヤも気を引き締めた。

「ダカールではリラックスする時間はない。毎日強力なパフォーマンスを発揮し、トラブルを避けなくてはいけない」

「クルマも毎日調子良さそうだし、壊さないように気をつけている。このリードはとても嬉しい」

 アル-アティヤはダカールラリーのオープニングステージで、ライバルたちがチェックポイントを見つけるのに苦労する中、リードを築いた。

 多くのドライバーがロードブックがルートを明確にしていなかったとして、ASOを批判したが、2021年のワールドクロスカントリーラリーチャンピオンであるアル-アティヤは、ライバルたちがダカール以外の場所で活動していないためにナビゲーションミスをしやすいのだと主張した。

「僕たちは多くのラリーをこなしているし、他の人たちはダカールのためだけに来ているのだから、僕たちにとっては問題ではない」

「自分自身とコドライバーを成長させなければならない。車内ではロードブックに忠実でなければならない。なにかの目印や他のクルマを追っていると迷子になってしまう」

「前回のラリー・ワールドカップは、ここサウジアラビアのハイルで行なわれ、僕が勝った。だからダカールでも何が起こるか分かっている。家にいて、ダカールからダカールへ行くのではなく、競争しなければならないんだ」

「このレースで勝つために一生懸命に働いている。そして今、すべてが同じになって、差がついたんだ」

 
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