ダカールラリー、開幕前から火花散る? アル-アティヤ、レギュレーションに不満のサインツを一蹴
2023年のダカールラリーが間も無く開幕。トヨタのナッサー・アル-アティヤは、アウディが不当なペナルティを受けているというカルロス・サインツの主張を退けた。
写真:: A.S.O.
2023年のダカールラリーが間も無く開幕するが、カルロス・サインツが駆るアウディの電気自動車『RS Q e-tron E2』はライバルたちよりも100kg重い車重で走ることになった。
ダカールラリー2023は、12月31日に11kmのプロローグで開幕。2023年を迎えてから本格的なステージがスタートし、1月15日まで過酷なラリーが繰り広げられる。
イベント主催者のA.S.O.は技術規則を改定し、T1U部門にエントリーするハイブリッド車または電気自動車の最低重量を2000kgから2100kgに引き上げた。T1U車両と総合優勝を争うガソリンエンジン車のT1+車両は最低重量2000kgのままとなっている。
Audi RS Q e-tron E2
Photo by: Audi Communications Motorsport
サインツは、T1+車両が燃料を消費することで「ステージが終わる頃には(アウディの車重が)100kg上回っている」と不満を訴えたが、トヨタのナッサー・アル-アティヤはこれを一蹴した。
motorsport.comを含む少数のメディアに対して、アル-アティヤは次のように語った。
「カルロスによろしくね。カルロスはいつもいろいろと文句を言おうとするけど、アウディもトヨタもBRXも同じだと思う。もしかしたら、電気やパワーの違いが少しあるのかもしれない」
「トヨタはギヤがあるから、チェンジするたびに1秒はロスする。でも他も似たようなものだし、新世代の電気自動車があるのはいいことだ」
アル-アティヤはトヨタが昨年からパワーダウンしていることが均等化に一役買うとし、アウディがペナルティを受けすぎたとは考えていない。
「アウディのパフォーマンスは非常に高かったし、僕たちは40bhpを失っている」
「前回のダカールとはパワーが違うが、みんな同じようなものだ。どうなるか見てみよう。上位はドライバーとコドライバーのスキルが重要になると思う」
今年の主なライバルは誰かという質問に、アル-アティヤはBRX(バーレーンレイド・エクストリーム)のセバスチャン・ローブを挙げた。
「僕としては、最大のライバルはローブになると思う。アウディじゃなくてね。2022年に2位となったセブは、モロッコとアンダルシアでも優勝しているからね」
「それにBRXの性能はとても高いので、ローブも強いだろう。カルロスとアウディもそうだ。まずはダカールで3日間走ってみて、パフォーマンスを見てみる必要がある」
「2023年のダカールには、新しいクルマでタイトルを防衛するために来ている。南アフリカのナミビアで4日間テストし、昨日も(ここで)テストし、今日もテストした。前回のダカールと同じようなクルマだが、新しいクルマだ」
「最初の数日間は、昨年と同じような感じで、ナビゲーションも簡単ではないだろう。2週目に入ると、みんなにとって新しい場所になるから面白くなりそうだ」
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