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ダカールラリーでクラッシュのカルロス・サインツSr.、背骨を2箇所骨折。2023年大会は激走実らずリタイア

カルロス・サインツSr.は、2023年のダカールラリーで激しいクラッシュに見舞われてリタイアとなったが、その際に背骨を複数箇所骨折していたことを明らかにした。

 ダカールラリーの伝説的存在であるカルロス・サインツSr.は、2023年の同大会にアウディから参戦したが、クラッシュの際に背骨を骨折していたことが明らかとなった。

 サインツSr.はステージ9の6km地点で大きなクラッシュに見舞われた。着地に失敗したマシンは横転し、フロント、そしてルーフが激しく地面に打ち付けられた。

 このクラッシュにより胸の痛みを訴えていたサインツSr.は、当初はここで競技を諦めてヘリコプターで病院に向かおうとしていた。しかしその道中で、ヘリコプターに引き返すよう要請。ラリー続行を目指したが、マシンの損傷が大きすぎたため無念のリタイアに終わった。

 その後サインツSr.は検査の結果、背骨を骨折をしていたことをSNSで報告した。

 サインツSr.が骨折したT5(第5胸椎)とT6(第6胸椎)は、背骨の中でも上部に位置する骨。高さとしては肩甲骨に近い。

「ダカールからマドリードに戻ってから、今大会のアクシデントによる背中の痛みは通常よりも長く続いていた。医師のアドバイスに従い、私は怪我の程度を詳しく確認するためにさらなる検査を受けた」

「残念ながらその結果は良いものではなかった。T5とT6を骨折していたのだ。良かったことはどちらの骨も安定した状態にあることで、今日からは一刻も早く回復することを第一に考えたい」

「この数日間の皆からの愛とサポートに感謝している。また最新情報があれば報告するつもりだ」

 今回のダカールラリーで好調な滑り出しを見せていたサインツSr.だったが、ステージ3でメカニカルトラブルに見舞われてからは悔しい展開が続いた。

 トラブルの後はタイムロスを挽回するために全開でアタックしていたが、ステージ6ではサスペンションが壊れタイヤが脱輪するアクシデントに見舞われた。そしてマシンを修復した後に臨んだステージ8ではスピード違反が発覚し、タイムペナルティを受けたことでステージ優勝を逃すなど、ステージ9のクラッシュの前から踏んだり蹴ったりなラリーとなっていた。

 
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