ダカールラリー3日目:トヨタのアル-アティヤが2日連続トップ。総合首位ペテランセルに迫る
2021年のダカールラリー3日目、トヨタのナッサー・アル-アティヤがトップタイムをマークし、総合2番手に浮上した。


サウジアラビアで開催されている2021年のダカールラリーは、3日目のステージはTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤがトップで終え、総合首位のステファン・ペテランセル(X-raid Mini)まで5分差に迫った。
これまで3度ダカールを制しているアル-アティヤは、オープニングステージでは約12分差の総合10番手と出遅れたものの、ステージ2をトップで駆け抜け、約3分ほど首位とのギャップを縮めた。
ステージ3はワディ・アダワシル周辺を走る406kmのループステージで争われた。ステージ序盤はTOYOTA GAZOO Racingのヘンク・ラテガン、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アル・ラジ、X-raid Miniのカルロス・サインツがトップに立つ場面があったものの、第4ウェイポイントでアル-アティヤが首位に躍り出ると、残りの各ウェイポイントでもトップを譲らなかった。
アル-アティヤは最終的にラテガンを2分27秒引き離し、2日連続のステージ首位を獲得した。一方、ペテランセルは序盤にパンクを喫し、アル-アティヤから4分遅れのステージ3位。総合首位こそ保ったものの、アル-アティヤに対するリードは5分9秒まで削られた。
総合2番手でステージ3を迎えたサインツは、最終的にステージ21位と大ブレーキ。ナビゲーションのミスで31分近く遅れ、総合4番手に後退した。
9度のWRC王者であり、5度目のダカールラリー挑戦となるセバスチャン・ローブ(BRX)は、ステージ6位でフィニッシュ。ステージ1では総合18番手に沈んだが、総合6番手までリカバリーしている。
なおオーバードライブ・トヨタのベルンハルト・テン・ブリンケは、最後のウェイポイントを通過して10kmの地点で横転。マシンに深刻なダメージを負ってしまった。テン・ブリンケとコドライバーのトム・コルスールは共に怪我なくマシンから脱出。アシスタントチームに救出された。
テン・ブリンケは自身のSNSに『大きなクラッシュをしてしまった。時速160kmで4回転した』と投稿している。
Read Also:
Standings after Stage 3 (Top 10 only):
Pos | Driver | Car | Time/Gap |
---|---|---|---|
1 | Stephane Peterhansel | Mini | 10hr39m02s |
2 | Nasser Al-Attiyah | Toyota | 5m09s |
3 | Mathieu Serradori | Century | 26m21s |
4 | Carlos Sainz | Mini | 33m34s |
5 | Jakub Przygonski | Toyota | 44m22s |
6 | Sebastien Loeb | BRX | 45m49s |
7 | Henk Lategan | Toyota | 47m25s |
8 | Yasir Seaidan | Century | 51m50s |
9 | Khalid Al Qassimi | Peugeot | 52m08s |
10 | Martin Prokop | Ford | 56m30s |