ダカールラリー11日目：アウディのペテランセルがステージ優勝。ローブは首位アル-アティヤとの差縮める

　2022年ダカール・ラリーのステージ10が行なわれ、アウディのステファン・ペテランセルがステージ優勝を飾った。

　今回のラリーの中で最速のステージのひとつであるステージ10。ペテランセルは375kmのステージで終始好調な走りを見せ、第3ウェイポイントでチームメイトのカルロス・サインツを抜きトップに浮上した。

　その後着実にリードを広げていったペテランセルは、最終的にサインツに2分6秒差をつけてステージを制した。電動マシンのアウディにとっては今大会3度目のステージ優勝であり、これでアウディのドライバー3名（サインツ、ペテランセル、マティアス・エクストロム）全員がステージ優勝を果たしたことになる。

　アウディのふたりに次ぐ3位に入ったのは、プロドライブ／BAHRAIN RAID XTREMEのオルランド・テラノバ。その12秒遅れの4位でトヨタのヘンク・ラテガンが入った。総合2番手につけるセバスチャン・ローブ（BAHRAIN RAID XTREME）はステージ5位に入り、ステージ7位に終わった総合首位のナッサー・アル-アティヤ（トヨタ）との差を1分35秒縮め、32分40秒差とした。

　2022年のダカール・ラリーも、残すところあと2ステージ。アル-アティヤが32分をリードした状態で終盤戦に向かう。シートベルトの装着義務違反によって5分のペナルティを受ける一幕もあったが、未だ盤石のリードを築いている。

　一方で2輪部門は、またしても総合首位争いに変動があった。10日目の時点ではマティアス・ウォークナー（KTM）がサム・サンダーランド（GASGAS FACTORY RACING）を逆転して首位につけていたが、ウォークナーはステージ10でトビー・プライス（KTM）から約16分差の26位と大ブレーキ。総合4位に転落した。

　代わって総合首位となったのは、ステージ10を3位でフィニッシュしたエイドリアン・ファン・ベベレン（ヤマハ）。ただ、上位5台が10分差以内にひしめいており、まだまだ何が起こるか分からない状況となっている。

2022ダカール・ラリー総合順位：ステージ10終了時点

2022ダカール・ラリー総合順位：ステージ10終了時点（2輪）