トヨタ、ダカールラリー2度目の総合優勝! アル-アティヤが初日から首位譲らず。二輪はサンダーランドV

2022年ダカールラリーの全日程が終了し、トヨタのナッサー・アル-アティヤが2019年以来となる総合優勝を達成した。

#201 Toyota Gazoo Racing Toyota: Nasser Al-Attiya, Matthieu Baumel

 1月14日に2022年のダカールラリー競技最終日が行なわれ、4輪はトヨタのナッサー・アル-アティヤ、2輪はサム・サンダーランド(GASGAS FACTORY RACING)が総合優勝を果たした。

 アル-アティヤは2020年、2021年のダカールラリーを惜しくも総合2位で終えていた。2022年はトヨタ・ハイラックスT1+を駆り、安定した速さを見せた。

 プロローグで首位に立ったアル-アティヤは、ライバルたちがナビゲーションミスやマシントラブルでタイムをロスする中、全く綻びを見せずに総合優勝を飾った。

 30分以上のリードを築いたラリー終盤はリスクを冒さず、ペースをコントロールしたアル-アティヤ。最終ステージのステージ12は164kmと比較的短いステージだったが、最速だったチームメイトのヘンク・ラテガンから7分53分遅れでフィニッシュ。ステージ19位と、フィニッシュまで慎重にマシンを運んだ。

 アル-アティヤにとって、これでダカールラリーは4勝目。トヨタにダカールラリー初優勝をもたらした2019年以来の勝利だ。これは、アリ・バタネンと並びダカールラリー自動車部門の歴代勝利数2位タイの記録となる。なお、歴代最多はステファン・ペテランセルの8勝。ペテランセルは今回アウディから参戦したが、デイリタイアを喫し総合59位だった。

 セバスチャン・ローブ(プロドライブ/BAHRAIN RAID XTREME)は逆転でのダカール初制覇を目指し、最終ステージも攻めたが、アル-アティヤから27分46秒差の総合2位に終わった。

 電動ドライブトレインを搭載したRS Q e-tronでダカールラリーに挑戦したアウディ勢は、マティアス・エクストロームの総合9位が最高位。トヨタやプロドライブ勢にも劣らぬ速さを見せており、ラリー序盤のトラブルやナビゲーションミスがなければ、総合優勝に食い込む可能性は十分あったはずだ。

 2輪部門は、終盤になっても総合首位が入れ替わる大接戦。最終日を首位で迎えたのはサンダーランドで、ホンダのホンダのパブロ・クインタニアに6分52秒差をつけていた。

 クインタニアは最終ステージを最速で駆け抜けたが、サンダーランドも負けじとステージ2位でフィニッシュ。クインタニアはサンダーランドとの差を3分25秒削ったが、逆転には至らなかった。

 サンダーランドにとっては2017年以来、2度目となるダカール制覇。ホンダの3連勝を、KTM傘下のGASGASが阻止した形だ。

 
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2022ダカール・ラリー総合順位(4輪)

Pos. Driver  Car  Time 
Nasser Al-Attiyah Toyota 38:33'03.
Sebastien Loeb Prodrive 39:00'49.
Yazeed Al-Rajhi Toyota 39:34'16.
Orlando Terranova Prodrive 40:00'26.
Giniel de Villiers Toyota 40:14'51.
Jakub Przygonski Mini/BMW 40:26'09.
M.Serradori Century 41:05'08.
S.Halpern Mini/BMW 41:11'29.
Mattias Ekström Audi 41:15'14.
10  Vaidotas Zala Mini/BMW 42:04'58.
11  Carlos Sainz Audi 42:12'24.
12  Michael Pisano Optimus 42:14'03.
13  B.Baragwanath Century 42:24'29.
14  Shameer Variawa Toyota 42:28'36.
15  C.Lavieille Optimus 42:35'45.
16  B.Ten Brinke Toyota 43:18'43.
17  L.E.Alvarez Toyota 43:29'39.
18  Cyril Despres Peugeot 43:31'25.
19  Ronan Chabot Toyota 44:21'49.
20  Martin Prokop Ford 45:17'12.

 

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