ダカールラリー6日目:トヨタのアル-アティヤ快走。パワーアップしたアウディ勢退けステージ優勝
ダカールラリーのステージ5が行なわれ、総合首位に立つトヨタのナッサー・アル-アティヤがさらにリードを広げた。
写真:: Toyota Racing
ダカールラリー2023のステージ5が行なわれ、トヨタのナッサー・アル-アティヤが2度目のステージ優勝。リードを22分以上に広げた。
このステージ5を前に、ハイブリッド車または電気自動車であるT1.U車両(事実上のアウディ『RS Q e-tron E2』)に性能調整が加えられた。
ライバルのアウディがラリーの途中で8kW(11PS)パワーアップすることに対し、アル-アティヤは激怒していたが、ステージ5ではそのライバルたちをねじ伏せた。
砂と砂丘に覆われた373kmのハイル周回ステージで、アウディのステファン・ペテランセルやカルロス・サインツSr.を退けたアル-アティヤは、最終的にサインツSr.に1分57秒差をつけてステージ優勝を飾ったのだ。
序盤から激しいトップ争いが繰り広げられ、一時はぺテランセルがリードしていたものの、中盤にアル-アティヤが追い上げ、234km地点でトップに立った。
その後はアル-アティヤがリードを広げ、サインツSr.とペテランセルを抑えてフィニッシュ。総合2番手につけていたヤジード・アル-ラジ(オーバードライブ)は9分近く遅れてのステージ4位となった。
この結果、総合2番手にはペテランセルが浮上。ただ、総合トップのアル-アティヤのリードは22分36秒まで広がった。
オーバードライブのエリック・ヴァン・ルーンがステージ開始138kmでテクニカルトラブルに見舞われ、大幅にタイムをロス。これにより、ル・マン24時間レースで2度の優勝経験を持つロマン・デュマ(レベリオン)が総合10番手に飛び込んできている。
ステージ4で優勝したセバスチャン・ローブ(BAHRAIN RAID XTREME)は、再び悪い流れにハマってしまった。トップ争いを演じていたものの、ステージ終了まで18kmの地点で横転。再スタートまで25分以上もの時間を費やしてしまったのだ。
パンクや信頼性の問題に苦しんでいるローブは、トップから1時間53分41秒差でトップ10圏外に沈んでいる。
2023ダカールラリー(ステージ5終了時)
Position |
Driver |
Car |
Time / gap |
1 |
ナッサー・アル-アティヤ |
Toyota |
20hr47m36s |
2 |
ステファン・ペテランセル |
Audi |
+22m36s |
3 |
ヤジード・アル-ラジ |
Overdrive |
+27m01s |
4 |
カルロス・サインツSr. |
Audi |
+34m52s |
5 |
ヘンク・ラテガン |
Toyota |
+57m58s |
6 |
ルーカス・モラエス |
Overdrive |
+1hr01m43s |
7 |
ジニエル・ド・ヴィリエ |
Toyota |
+1hr07m57s |
8 |
マティアス・エクストローム |
Audi |
+1hr35m56s |
9 |
マルティン・プロコップ |
Orlen Benzina |
+1hr52m05s |
10 |
ロマン・デュマ |
Rebellion |
+1hr52m10s |
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