ステージレポート
Dakar Dakar

ダカール2024、カルロス・サインツSr.が総合4勝目へ大きく近づく。シシェリがステージ連続勝利

ダカールラリー2024はステージ11でセバスチャン・ローブがマシンにダメージを負うアクシデントが発生。総合首位のカルロス・サインツSr.が順調にステージを終えたことで、優勝争いは非常に大きくサインツSr.有利へと傾いた。

 ダカールラリー2024のステージ11が行なわれると、総合首位を争っていたセバスチャン・ローブ(プロドライブ)がアクシデントで後退。カルロス・サインツSr.(アウディ)がリードを拡大することとなり、総合優勝を大きく手繰り寄せた。

 ステージ10終了時点で、ダカールラリーの総合優勝争いは首位サインツSr.と2番手のローブによる一騎打ちの形となっており、ギャップは13分だった。しかしアルウラ-ヤンブー間の420kmで争われるステージ11で、大きく状況が変化した。

 ステージ10を好調に終えてリードを削っていたローブが、序盤132km地点でジャンプして着地した際に、マシンの右フロントAアームを破損させてしまったのだ。ローブはこれが原因で立ち往生することになってしまい、同じくプロドライブ・ハンターを駆る他のドライバーの救助によって抜け出すことができたが、その間にサインツSr.との差は1時間半以上にまで広がってしまった。

 一方のサインツSr.は岩場でややセーフティ気味な走りになりながらも、しっかりとステージ11を3位でフィニッシュ。残すは最終ステージ12のみとなっているが、前述のローブのトラブルによって、サインツSr.が4度目のダカールラリー総合優勝に大きく近づいている。

 なおステージ11を制したのはトヨタカスタマーであるオーバードライブ所属のゲラン・シシェリ。ステージ10からの2ステージ連続勝利だ。

 シシェリはステージ2位となったチームメイトのギヨーム・ド・メビウスを5分引き離してフィニッシュ。連続でステージを制して総合首位との差を縮めているが、サインツSr.とは1時間42分差と、かなりの差が残っている。

 なおTOYOTA GAZOO Racing勢のルーカス・モラエスが、ステージ11の残り60kmという終盤にストップしてしまったことで、総合順位は大きく後退しトップから3時間差の9番手まで下落してしまった。

暫定順位トップ10(ステージ11終了時)

Position

Driver

Car

Time / gap

1

カルロス・サインツSr.

Audi

46h23m47s

2

ギヨーム・ド・メビウス

Toyota

+1h27m06s

3

セバスチャン・ローブ

Prodrive

+1h36m02s

4

ゲラン・シシェリ

Toyota

+1h42m20s

5

マルティン・プロコップ

Ford

+2h17m47s

6

ガイ・ボッテリル

Toyota

+2h41m31s

7

ジニール・ド・ヴィリエール

Toyota

+2h51m09s

8

ベネディクタス・バナガス

Toyota

+3h01m36s

9

ルーカス・モラエス

Toyota

+3h06m42s

10

マシュー・セラドリ

Century

+3h09m17s

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